リカオン「ヒグマさん!ハンターの応募が三人もありました!!」
ヒグマ「はぁ!?三人!?」
キンシコウ「そんなに来るの初めて………いえ、来ること自体初めてですが……」
リカオン「ジドさんから直々に【こいつらは役にたつぞー!な!!】って言われました!」
そうリカオンは、ジドのモノマネをしながら言った。
クマデ「ところでどんな奴らが応募してきたんだ?まさか、裏町にゴロゴロいるチンピラじゃないよな?」
リカオン「見た感じ……まともそうですよ?二人に至ってはフレンズですし」
ヒグマ「フレンズ?もう一人は人か…」
キンシコウ「なんか…懐かしいですね……」
ヒグマ「……まぁな……人がハンターとしてセルリアンと戦うのはあれ以来か………」
毒牙「あの時はなんと……無残であったじゃろか……」
如意棒「ですね、いろいろありましたもんね」
クマデ「ああ、もう何年も前か……」
ヒグマ「クマデ、あんたのせいだよ」
クマデ「もうあんなことはしない、許してくれよぉ」
ヒグマがため息をつき、話を変える。
ヒグマ「リカオン、応募してきた奴らの写真見せてくれないか?」
リカオン「写真ですが?いいですけど…」
ヒグマが写真を手に取るとキンシコウもそれを覗くように見た。
ヒグマ「あ、この黄色い子」
キンシコウ「知ってるんですか?」
ヒグマ「足速そう、爪とかでひっかけそうだな」
キンシコウ「ああ、そう言う意味ですか」
ヒグマ「それとこの赤い子」
キンシコウ「この子はなんか強そうには見えないですね……」
ヒグマ「料理うまそう、家事とかもできそうだな」
キンシコウ「まぁ、ハンターには不向きですかね…」
ヒグマ「この子欲しいな、最近自炊できてないし……」
リカオン「待って、ハンターってなんでしたっけ?」
キンシコウ「ま……まぁ、面接もするんですし、後々のことはそこで決めましょう」
ヒグマ「この男はどうだろうか?あんまりわかんないな。裏町とかにいそう」
リカオン「確かに……でも流石に選ばないでしょ……ジドさんが……」
キンシコウ「あの人ならやりかねないですかね……?あの人、ゴーストタウンに一応住んでますし」
ヒグマ「まぁ、とにかく、ジドからか聞いたあの件もまだロクに果たせてないし、仲間が増えることはいいことだ」
キンシコウ「アークセルリアン……ですか……」
リカオン「あの、バカ強い武器を作れるジドさんが言うんだし、本当なのかもしれませんね…」
クマデ「ヒグマ、俺たちに手に負えなくとも、地球の危機はあいつらがやってくれるだろ?」
如意棒「ゴーレムですか?軽く一年ほど現れてないんですよ」
毒牙「うむ、いざとなれば彼女たちに委ねるしかないか」
ヒグマ「街を救ったスーパーヒーローだからなぁ……」
ミカ「皆さん!ここで何してるんですか!!」
ヒグマ「はえ?どうしたの?」
キンシコウ「今日なんかありましたっけ……?」
ミカ「今日は安売りの日ですよ!!私もさっき気づきました!!」
リカオン「えぇ!!それはマズイっすよ!!」
ヒグマ「えぇい!仕方ない!私のバイクで私だけも!」
ミカ「お一人様1パックの卵が………」
ヒグマ「だったらみんな乗れぇ!!」
キンシコウ「それダメですってぇ!!」
何気ない時間、彼女たちは卵を2パック安売りで買うことに成功。
明日、応募者が面接に来る。
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アナザーワールド・サンドスターストーリーズ
第9話へ続く……