アナザーワールド・サンドスターストーリーズ
第5話〈試された友情〉
ジド「え……えーと……君がサンドさん?」
サンド「ああ、そうだ」
ジド宅
ついたのは8時20分
ジド「ちょっと服装ダサくない……?」
サンド「何がダサいってんだ」
サンドの今の服装は、白T、短パン、腰ローブと、謎な服装であった。
ジド「服だよ服服、昭和のガキかってんだ」
サンド「あんただってピンクのエプロンつけてんじゃん」
ジド「いつもな訳ないでしょ、大体ピンクのエプロンって可愛いじゃん」
ツチノコ「気持ち悪……」
かばん「まぁまぁ、せっかく夕食作ってくれるんですし、そんなに喧嘩しないでくださいよ」
サーバル「ねぇねぇ!豚の角煮だよ!これ作ったのー!?」
ジド「元気な子だなぁ……そうだよ」
かばん「豚の角煮作るのって結構すごくないですか……?」
サンド「え?そんなにすごいの?」
ジド「おいおい、どことなく馴染んでるけど、その服装だとやけに目につくんだよ」
サンド「じゃあどうしろってんだ」
ジド「食後にお着替えだ、僕の服をやる」
ジドがご飯を並べ終えると、席に座った。
ツチノコ「……ジド……お前なんでそんなに喋れんだ?」
ジド「ん?まぁ、対面は初めてだが、話すのは初めてじゃないだろ」
ツチノコ「そうか……」
ツチノコも同じように席に座った。
ジド「何突っ立ってんの、早く座って座って、一緒に夕食でもとりましょうや」
かばん「は……はい」
サーバル「うみゃー!おいしそー!!」
全員が椅子に座るとジドとツチノコは一斉に食べはじめ、僕たちにも食べるように合図した。
特になにもなく、無言で夕食を済ます。
こんなに静かなのは初めてだ。
サンド「ごちそうさん、美味しかったぞ」
かばん「じゃ……じゃあ僕も…」
さらに豚の角煮が一つ残ってる
サーバル「じゃあもらうね」
ジド「どうぞ。ツチノコ、僕は少しサンドと話をする、かばんとサーバルは頼んだよ」
ツチノコ「なにをそんな子守みたいな言い方してんだ…」
ジドは立ち上がり、
ジド「サンド、飯を食べたなら来てくれ、少し聞きたいことがある」
サンド「……ああ、わかったよ」
サンドも立ち上がり、廊下に出て別の部屋へ入った。
サーバル「………どうしよう…喧嘩かな……」
ツチノコ「マリカーやろうぜ」
かばん「空気ぐらい読んでくださいよ…」
・
〜一方部屋では〜
・
ジド「これを着ろ」
サンド「なんだこれ?」
差し出されたのは服
なんの変哲も無いただの服
・
〜一方ツチノコたちは〜
・
ツチノコ「あー、あったあったマリカー」
かばん「それマリオパーティーですよ」
ツチノコ「中身マリカーだから」
かばん「なんでそうなるんですか……」
・
〜もう一方では〜
・
サンド「おお!さっきのやつより断然着やすい…」
ジド「ふっ、さすがだ僕。買って一度も来てない服がここで役に立つとはな」
サンドはダサい服装から一変し、漫画とかに出て来そうな服装になった。
フードのついたジャケットの下には「I'mさんどすたー」の文字がのぞいている。
少しはマシな方と短パンに腰ローブ
ジド「ん?そんなに自分がサンドスターなのを公表したいのか?」
サンド「いや、夜歩いてたらこんなシャツを着た男がいてだな」
ジド「え?それをパクったの?」
サンド「同じのを買ったんだ、自分に合ってるな…と、思ったんでね」
ジド「なにそれ普通……」
・
〜もう一方では〜
・
サーバル「ねーねー!まだー?」
ツチノコ「待ってろや!どうなってんだぁ?」
かばん「……コードが一本抜けてますよ……」
・
〜場面を戻して〜
・
ジド「サンド、僕は君にいくつか聞きたいことがある」
サンド「ん?なんだ?」
ジド「今回、晴れて正式に仲間に加わったわけだが、今回の件での影響も、僕たちがするべきことも、なにもわかっていない」
サンド「ほー、教えろと」
ジド「ただし、それらは憶測でなんとかなる」
サンド「じゃあなんだよ」
ジド「かばんとサーバル、なぜこの二人を選んだ?正直言って、あの二人はBSSシステムの足元にも及ばない、はっきり言って雑魚だ」
サンド「たしかに、足手まといといえば足手まといだな」
ジド「ではなぜ、彼女たちを選んだ?」
サンド「選んだんじゃない、選ばれたんだ」
ジドは首を傾げた
サンド「俺がサンドスターになって何万年も経った、俺はこの力を使いこなせてない、ただし、サンドスターロウを大量に摂取でき、なおかつそれを使いこなせるフレンズがいれば、それをフェアできる」
ジド「サンドスターロウの大量摂取?それは野性解放でいいのでは?」
サンド「野性解放は単なる力任せに過ぎない、本当の力はさらに上にある」
ジド「さらに上?そんなものがあるのか?」
サンド「【野心覚醒】、本能ではなく、我が身の欲望を表に出す技だ、これを使うには大量のサンドスターロウの貯蓄量に、それを使いこなせるスペック、そして【平和を信じる思い】が必要になる」
ジド「野心覚醒…それになぜ平和を信じる思いが必要なのだ?はっきり言って必要ないだろう」
サンド「我が身の欲望を表に出す、それは自分の本能を超えた欲をさらけ出すことになる、まっさらな平和を思うことがそれを緩和する役目になるわけ、奇跡も、その思いが強ければ強いほど反応する」
ジドは座ると、サンドも座った
サンド「あの二人には互いを狂うほど信じっている、フレンズが持っていい心じゃない、二人が平和を信じ、奇跡を信じることは可能なはずだ、それに、計り知れないほどの希望も感じだった…」
サンドが長々と説明する
ジドは深くため息をつき
ジド「馬鹿馬鹿しい、なにが奇跡だ希望だ、聞いて呆れた。これじゃまるで宗教じゃないか、挙げ句の果てに信じる……過去にもその野心覚醒を成し遂げたツワモノがいるのか?信憑性がない」
サンド「・・・・」
ジド「ほら、いないじゃないか、君がサンドスターだってことも嘘なんじゃないか?」
サンドがうつむく
サンド「いや、いるけどさ」
ジド「え?いるの!?誰なんだ!!??」
サンド「あの二人だよ」
ジド「てか何年まえだ!?」
サンド「成し遂げたのは大体去年かな」
ジド「きょねん!!??はぁ!!??誰だ!」
サンドは立ち上がり、窓を見た。
そこには異様に輝く星が二つ
ジド「なんだ……あれ……」
サンド「【アライグマ】、【フェネック】そう言っておけばいいだろうか……」
ジド「アライグマ……フェネック……?それって……まさか!【銀髪のゴーレム】!?」
サンド「その名は彼女たちも気に入ってる」
ジド「あの異常なサンドスターロウは野心覚醒によるものなのか……?じゃああの星は…まさか!」
サンド「いや、あれはただの星だけどさ」
ジド「ただの星かい」
サンド「だが、もうすぐ応援に来る。二人が来てからが本番だ」
ジド「その……アークセルリアンとの戦いか……」
サンド「正直、あの二人でもアークには勝てないだろう……」
ジド「え!?そんな相手……」
サンド「だからかばんとサーバルが必要なんだ。俺はあいつらの友情を信じてる、どこまで行けるか試してる、だから、あいつらは俺の期待に応えてくれるだろうな……」
サンドはジドの方を向く
そして、しばらく見つめた。
サーバル「うみゃー!!強いよー!!」
ドア越しに声が聞こえる。
サンド「本番までのリハーサルはほどほどな、今は遊んでおこう」
ジド「サンド……」
サンドはドアの方へ歩き出す。
ジド「僕はまだ、君を信じきってない、それだけは忘れるな。ただし、本番は確実に迫ってる。僕もできることはやろう」
サンドは鼻で笑い
サンド「なら、俺はそれを信じてやる」
ドアを開け、サンドはみんなのいる方へかけてった。
ジド「サンド…それが本当なら……」
着実によるが過ぎてく
今夜も、今朝に変わろうとしている。
なるべく今を楽しめるだけ楽しもう、
明日が不安だから。
かばん「うわ!なんかすごく服変わってる!!」
・
第6話へ続く……
フルル「次回の、アナザーワールド〜?」
プリンセス「サンドスターよ!(小声)」
フルル「次回の、アナザーワールド・サンドスターはー!?」
とまと「結局違うやん」
次回から新展開!!
コウテイ「おっ、なんかテロップ出てきた」
かばん、サーバルの運命はいかに!!
ジェーン「なんか私たちの出番いらなさそうですね」
サンドスターの力が今!覚醒する!
イワビー「あ、なんかカンペ出てきた」
コウテイ「どれどれ?」
ジェーン「次回!〈星に願った特異点〉、お楽しみにー!」
プリンセス「ちょっと!終わったんですけど!!」
とまと「まじかー……ネタがないからな」