【アラフェネぶらり旅】
[最終話] 「みなと うみ」 Cパート-1
マイルカ
「じゃあ『おともだち』になった よしみで教えてあげるけど・・・
早くここから離れた方がいいよ?」
サーバル「どうして?」
マイルカ「もうすぐ『しけ』になるから」
かばん「シケってなんですか?」
マイルカ
「シケっていうのはねぇ、
風がびゅーって吹いて、雨がざーって降って、波がざっぱーんってなるの。
私も巻き込まれたくないから・・・ じゃあね~」
かばん「え? ちょ…」
サーバル「行っちゃったね」
ツチノコ「トモダチとは…」(哲学)
スナネコ「シケって『砂嵐』みたいなものですかぁ?」
マーゲイ「風だけならそうでしょうけど…」
フェネ「どっちかって言うと『台風』に近いのかな~」
アライ「ヤギなのだ!」
サーバル「ヤギだね!」
スナネコ「ヤギですね!」
ツチノコ「ちゃうわ!!」
そんなコントをしている間にも、風が強くなり、雨が降り出し、海が荒れだしました。
結論としては台風よりヒドいものでした。
なぜなら「足元」が揺れるからです。
かばん「このままでは船が沈んでしまいます。 荷物を捨てましょう」
サーバル「そんなぁ。 せっかく集めたジャパリまんが・・・」
マーゲイ「そんなことを言ってる場合ではありません!」
必要最低限だけ残し、荷物を捨て桶を畳む。
荒れ狂う波間に消えていく荷物の中、
飲みかけの水の容器だけはプカプカ浮きながら遠ざかっていった・・・
スナネコ「お~!」
ツチノコ「興味持ってる場合か!」
かばん「・・・」
ばっしゃーーん!
アライ「のだーーー!」
フェネ
「アライさ~ん、またやってしまったね~
かばんさ~ん、アライさんが海に落ちたよ~」
サーバル「えぇ!? かばんちゃん、どうしよう?」
何か手は?
周りを見回す。
残しておいた水の入ったペットボトルが目に入った。
かばん
「フェネックさん、容器から水だけを捨てて、
もう一度フタをしてからアライさんに投げてあげてください」
フェネ「はいよ~」
フェネックさんは空のペットボトルを持って海に飛び込み、アライさんに手渡していた。
かばん
「念のために皆さんも同じようにして持っておいてください。
海に落ちても、それに掴まれば体が沈まないようになるはずです」
一同「はーい!」
その後もシケは弱まることなく続いた・・・
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