【アラフェネぶらり旅】
[最終話] 「みなと」 Bパート-3
かばんちゃんが船出する朝が来た。
昨夜はかばんちゃんとは話さなかった。
かばんちゃんが、どうやって夜を過ごしたのかは気になったけど、
これからのことを考えると我慢するしかない、と思った。
サーバル「気をつけてね、お腹すいたら、ジャパリまん沢山食べてね!」
(良かった。 普通に言えた)
かばん「本当にありがとう!皆さんがいなかったら、僕…」
トキ「ほんとに一人で大丈夫…?」
かばん
「うん! 島がどんなところか、ほんとにあるかもわからないから、僕の都合で連れていけないよ…
サーバル「私に言ったんじゃないよね」
でもきっと、美味しいものとか、楽しいこと、持って返ってくるね!
サーバル「帰ってくるんだ… ううん、それまで待ってられないよ」
かばんちゃんのキノヴォリは、とても上手くなっていた。
かばん
「ご飯の探し方も教えてもらったし、安全な眠り方も聞いたし、
キノヴォリだって出来るようになったから。 だから大丈夫!」
まるで「私は必要ない」と言われているようだった。
船に乗り込む時も「さばんな」の時のように振り向いてくれなかった。
桟橋で帽子を持ちながら呆然と見送っていた。
サーバル「こんなので追いかけて行って、迷惑がられたりしないかな?」
思わず海を振り返る。
でも決めたんだ。
サーバル「いつか追いつくからね!」
しっかりした足取りで戻・・・
???「サーバル!」
サーバル「!?」
アライ「サーバル! こっちなのだ!」
サーバル「え? なにこれ なにこれ?」
フェネ「こんなこともあろうかと、もう一隻作っておいたのさ~」
サーバル「つくったーー!?」
スナネコ「乗らないなら置いていきますよ?」
マーゲイ「早く! 見失ってしまいます」
ツチノコ「考えるのは後でいい。 どうせ飾りなんだろ? とにかく乗れ!」
サーバル「ひどいよ~w」
ののののののののののののののののの
きこきこ…
サーバル「わ! やばいよ、こっちも止まらなきゃ! ストップ! ストーーップ!」
ガン!
かばん「いっ! わわわわ……あー ってサーバルちゃん! みんなー!」
ツチノコ「遺跡探索も終ったからな。 暇つぶしに付き合ってやるよ」
スナネコ「ツチノコが花を見に連れてってくれるのです」
ツチノコ「バk、それは『ついで』だって」
マーゲイ「まだ見ぬエリアでアイドル発掘を。 いつかパーク全土にアイドル文化を根付かせるために!」
<アハ、アハーーー!
フェネ「今日はジャパリ便だよ~」
アライ「かばんさんにサーバルの配達なのだ!」
サーバル「えへへへへ、もうちょっと付いていこうかなーって!」
かばん「もう~!」
マイルカ「なになにー、どこいくのー?」
かばん「あ! あなたは、何のフレンズさんですか?」
サーバル「お友達になろうよ!」
つづく