ファンアートSS第二弾!
PRRR… PRRR…
雪子「はい、雪…
キジ「初めましてこんにちは。こちら月刊Icetuzteの編集長キジと申すものです。ついてはあなたのお店の取材をしたいのでこれからそちらに向かいますね。では後ほど」
ガチャ… ツー ツー ツー・・・・・・
雪子
「え…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
雪子
「いらっしゃいませ~ あ、博士。
今日も一番乗りですね。
何になさいますか?」
博士
「カレーライスミックスを寄越すのです」
雪子
「ミックスですね。 助手さんも一緒でよろしいですか?」
助手
「もちろんなのです」
雪子
「はい、では少しお待ちください」
アライさん
「博士さんたちに詰め寄られた時は不安だったけど作ってみて良かったなぁ…」
ヒトの世界のチョコバニラミックスにヒントを得て開発した新商品で、
チョコ部分→カレー、バニラ部分→米粉で作ったソフトクリームだ。
今のところ買っていくのはあの2人だけだが・・・
雪子
「今度はシマウマさんをイメージしてゴマバニラミックスでも作ってみようかな?」
エジプトガン
「全球凍結をくれ」
雪子
「あ、はい。 いつもありがとうございます。
いらっしゃいま・・・」
キジ
「こんにちは。 大盛況ですね。 ではさっそく取材を始めさせてもらいますね。
こっちはライターのヘビクイワシとカメラマンのコトドリです」
雪子
「え、え?」
ヘビクイワシ
「メモメモ メモメモ」φ(・△・`)
雪子
(私なにも言ってないのに何書いてるの?)
コトドリ
「ジーカシャ、ジーカシャ… ジーコジーコジーコ・・・」
雪子
(こっちはこっちでカメラも持たずにずっと口でジコジコ言ってるし…)
Icetuzteの面々は自分たちのペースでどんどん話を進める。
アライさん
「アライさんはこの後、探検隊の仕事があるから巻きで頼むのだ。
フェネックも同じでいいのだ?」
フェネック
「はいよ~ WATAGASHI2つね~」
そうこうしてる間にも客は増えていく。
雪子
「ソフトクリームのことですね。
あとアライさん、そのネタをこするのは出来ればヤメてもらって・・・///
フェネックさん、注文のフォローありがとうございます
あ、博士さん助手さん、ミックスお待ちどうさまです」つ🍦🍦
博士
「待ってましたです!」
キジ
「あなたにとってアイスって何ですか?」
雪子
(インタビューの〆で聞きそうなことを最初に聞かれた!?)
助手
「む… お前、ちょっと狭いのですよ」
そうでなくても小さいお店のカウンター越しでのインタビューなので
お客さんとぶつかりそうなほど距離が近い。
雪子
「すみません、出来ればあの~インタビューは後にしてもらった方が…
他のお客様もおられることですし」
ヘビクイワシ
「メモメモ メモメモ」φ(・△・`)
雪子
(よく見たら何も書いてない? ゴーストライターってやつ?)
コトドリ
「ジーカシャ、ジーカシャ… ジーコジーコジーコ・・・」
雪子
(やっぱり撮ってないよね? 雑誌は一体どうやって作ってるの!?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アリゾナジャガー「激!ミント味を1つくださいな~」
キジ「いろんなオリジナルメニューがあるみたいですけど、どんなこだわりで・・・」
ヘビクイワシ「メモメモ メモメモ」φ(・△・`)
コトドリ「ドゥルルルル…ギュリギュリ! ピシュンピシュン・・・」
雪子(チェーンソーとレーザー砲・・・? もしかして飽きた!?)
ひっきりなしにお客が来る中、キジも矢継ぎ早に質問をぶつけてくるので雪子はてんやわんやだ。
雪子
(こんなことならスマトラトラちゃんにヘルプ頼むんだったかな・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
雪子
「大変お待たせしました。 全球凍結とWATAGASHI上がりました~!」
エジプトガン「よしきた!」
アライさん「・・・のだ。 あ…」
「あなたたちはこのお店をどこで知りましたか?」
勢いよく録音機を向けようとしたキジの腕が、アライさんの肘を小突いてしまう。
フェネック
「おっと~…」
幸い2つのソフトクリームの内1つはフェネックがなんとか空中でキャッチして事なきを得たが、
もう1つは地面に落ちてしまった。
雪子
「すいません、お客さま! すぐにもう1つお作りしますね!」
アライさん
「大丈夫なのだ。 ちょっと洗えば食べれ… わ~ 溶けちゃったのだ~」
雪子
「お客様ぁ!?」
フェネック
「アライさ~ん、またやってしまったね~
あ、アライさんには私のを半分あげるから雪子さんは気にしなくていいよ~」
それでも雪子は何度も頭を下げ、返す刀でIcetuzteの面々を
キジ「アワワワ…」
雪子
「ん!」💢
ヘビクイワシ「めm…」
コトドリ「ウ~ウ~(🚨警戒音)」
雪子
「お客様がたはご注文されないんでしょうか?」
キジ
「え? あ、じゃあ・・・
この『夏のオススメ』を3つ」👉
そう言うと店先の目立つところにあった立て看板(潮を吹いているクジラの涼しげな絵が描かれている)を指差す。
雪子
「分かりました。 少々お待ちください」😊
????「私もそれを」
雪子
「はーい!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ラッシュタイムが終わった。
残っているのはキジたち4人だけだ。
そこにソフトクリームを持った雪子が店から出てきて手渡す。
キジ
「怒ってないんですか? 失礼なことをした私たちを・・・」
雪子
「それがあなたたちのお仕事なんでしょう?
でもこちらも仕事ですから。
Icetuzte(アイスを待っている)お客さまがいる限り・・・」
キジ
「雪子さん・・・」
雪子
「ほら、溶けないうちに食べて下さい。
この夏の自信作『母なる海の潮流すミルクアイス』です。ホルスタインさんのレシピと許可を頂いて、そこに私なりのアレンジを加え、ナガスママさんの全面協力のもと、潮と搾りたてミルクをふんだんに使うことで熱中症対策と甘さを両立させ、ほのかなしょっぱさとまろやかな甘さのハーモニーが混然一体となって…」
キジ・ヘビクイワシ・コトドリ
「「「つまり潮対応! 美味しいけど」」」
雪子
「え・・・いえいえ、決してそんなつもりじゃなくって・・・」💦👋
シマナメ
「溶ろける美味しさ~~」 (´・ω...:.;::..(´・;::: .:.;: ドロドロ…
雪子
「ヒア゛ア゛ア゛ア゛~~~~!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
結局、この取材記事はお蔵入りになったという・・・
ー終わりー
すぺしゃるさんくす:ツッコミ隊長さん
【雪子のアイス屋さんシリーズ】より
元ネタⅠ
元ネタⅡ
元ネタⅢ
元ネタⅣ
元ネタⅤ
【アライさんクイズシリーズ】より
元ネタⅥ