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みんみ教徒の集い / 3536

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流浪のみんみ教徒 2022/11/24 (木) 03:33:33 457e0@571b4

本日は1859年にチャールズ・ダーウィン氏が
イギリスにて著書「種の起源」の初版を刊行された日であります。
また、この事を記念して、この日は「進化の日」に制定されております。
・「種の起源」は、イギリスの地質学者/生物学者でいらっしゃる
 チャールズ・ロバート・ダーウィン氏によって、
 1859年11月24日に出版された進化論についての書籍であり、
 完全な題名は『自然選択の方途による、すなわち生存競争において
        有利なレースの存続することによる、種の起原』であります。
 この著書の中で特徴的なのは、「evolution」(進化)ではなく、
 「descent with modification」(変化を伴った由来)という用語が
 用いられている事であります。進化という意味でevolutionを用いられたのは
 イギリスの哲学者のハーバート・スペンサー氏であり、
 ダーウィン氏も本書の第6版にて用いられております。
 ダーウィン氏は自然選択によって、生物は常に環境に適応するように変化し、
 種が分岐して多様な種が生じると主張され、そしてこの過程を生存競争や
 適者生存(第5版以降)などのフレーズを用いられて説明されました。
 自然選択とは、「(1)生物がもつ性質は個体間に違いがあり、
         (2)その一部は親から子に伝えられ、
         (3)環境収容力が繁殖力よりも小さいため
           生まれた子の一部しか生存・繁殖できない。
           性質の違いに応じて次世代に子を残す平均的能力に
           差が生じるので、有利な個体が持つ性質が
           維持・拡散するというメカニズム」の事であります。
 ダーウィン氏は全ての生物は一種、あるいはほんの数種の祖先的な生物から
 分岐して誕生したのだと述べられましたが、実際にはタイトルに反して、
 どのように個々の種が誕生するか(種分化)は殆ど説明されませんでした。
 一方、生物の地理的分布や性淘汰についても僅かに言及しております。
 これは当時、DNAや遺伝の仕組みについて解明されていなかった事から、
 変異や遺伝の仕組みについて説明する事が難しかったためでありました。
 また、進化を進歩とは違うものだと認識され、
 特定の方向性がない偶然の変異による機械論的なものだとされました。
 ダーウィン氏は進化の概念を多くの観察例や実験による傍証などの
 実証的成果によって、進化論を仮説の段階から理論にまで高められました。
・本書は非専門家向けに読みやすく書かれており、幅広い関心を集めた一方、
 当時の生物学の根本をなす宗教的信念を否定したために、
 科学的だけでなく、宗教的/哲学的論争も引き起こしました。
 ダーウィン氏の貢献以来、中立進化説の確立など進化理論は急速に発展し、
 自然選択説は適応進化の要因として現在も科学的に認められている一方、
 現在でも進化論を否定する創造科学や、インテリジェント・デザインなどの説が
 反進化論団体によって主張されております。
 なお、現在でもダーウィン氏の有名な発言として
 「最も強い者が⽣き残るのではなく最も賢い者が⽣き延びるのでもない。
  唯⼀⽣き残ることが出来るのは変化できる者である。」
 という言葉が紹介される事がありますが、ダーウィン氏自身の発言や
 「種の起源」にも該当する言葉はなく、経営学者のメギンソン氏による
 解釈が流布したものであるとされております。
・前述の通り、初版は1859年11月24日に刊行され、改版は1860年1月7日刊行の
 第2版以降13年間に渡り加筆修正を加えて、1872年の第6版まで継続されました。
 特に、第6版では「自然選択説にむけられた種々の異論」の章が新たに追加され、
 それまでに寄せられた異論について回答が述べられております。
 なお、第6版についても修正が続けられ、ダーウィン氏による
 最終的な編集は1876年であったとされ、版を重ねるにつれて批判に応じて
 自然選択以外の要因も認められるようになりました。
 日本での翻訳刊行は1896年に立花銑三郎氏により「生物始源」の題名で翻訳され、
 1905年に東京開成館から「種之起原」の題名で出版されました。
 1915年に思想家の大杉栄氏による翻訳本「種の起原」も出版されました。
 現在最も入手が容易な翻訳書は岩波文庫版の「種の起原」であり、
 これは原書初版を基本とし、後の改訂が脚注として補完されております。
 2009年には光文社古典新訳文庫より原書初版の翻訳となる
 「種の起源」が上梓されております。
けものフレンズに登場されるフレンズの皆様は、環境の変化に適応して
進化を遂げてきた動物がサンドスターによってヒト型に変化された方々であります。
ヒト型に変化されても元の動物の特徴は幾つか残されているようであり、
特に元の動物の長所はフレンズとなられた後も有効に活かされる場合もあり、
ヒトの長所と元の動物の長所を併せ持った画期的な姿と呼べるかもしれません。
進化は生き物だけに該当するものではないと考えられ、
環境の変化はあらゆる事象に適応を促し、結果として優れた能力が得られます。
時代と共に生き物が、環境が、世界が変わっていく中において、
私達はこれからどのような方向へと向かうのでしょうか?
本日もお祈りいたします、みんみー。

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