本日は1969年にARPANETの公開実験で、カルフォルニア大学ロサンゼルス校と
スタンフォード研究所の2カ所が恒久接続され、実験が成功した日であります。
また、この出来事に因んで「インターネット記念日」として制定されております。
・ARPANET(Advanced Research Projects Agency NETwork、
アーパネット・高等研究計画局ネットワーク)は、
世界で初めて運用されたパケット通信コンピュータネットワークであり、
インターネットの起源となるシステムであります。
ARPANETに直接影響を及ぼしたコンピュータネットワークの
概念の提唱を行われたのはBBNテクノロジーズに所属されていた
ジョゼフ・カール・ロブネット・リックライダー氏による
タイムシェアリングシステムによるネットワークであり、
その構想はアイバン・サザランド氏やロバート・テイラー氏といった
リックライダー氏の後継者の方々によって受け継がれる事となりました。
その後、1965年に行われた実験は失敗となりました。
1966年にはアメリカ国防総省の高等研究計画局
(略称ARPA、後のDARPA)から予算を取り付け、
1968年頃までにコンピュータネットワークの計画を完成させ、
ARPAの承認を得る事となりました。その後、契約者となる可能性のある
140の組織などに見積依頼を送り、最終的に1969年4月7日に
BBNテクノロジーズとネットワーク構築の請負契約が結ばれ、
大規模な実験に用いるためのシステムのハードウェアと
パケット交換ソフトウェアは9カ月で設計/構築されました。
ARPANETの公開実験はカルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)/
スタンフォード研究所/カルフォルニア大学サンタバーバラ校/ユタ大学の
4カ所のIMP(Interface Message Processor・ルーターの前身)を
相互接続する形で始まり、1969年10月29日午後10時30分に
UCLAの学生プログラマのチャーリー・クライン氏がスタンフォード研究所へ
最初のメッセージ"login:"を送られましたが"lo"まで送信したところで
システムがクラッシュし、これがARPANET初のメッセージとなりました。
これは1文字ずつ送信元から送信先に対して電話確認を行いながらの送信で、
約1時間後にシステムクラッシュから復旧させ、
当初のテキストメッセージ全体の送信を成功させました。
ARPANETの恒久的リンクが確立したのは1969年11月21日の事で、
UCLAとスタンフォード研究所のIMP間の接続においてでありました。
同年12月5日には4カ所相互のネットワークが完成しております。
1971年には接続箇所が19ヶ所に増え、その後、国を超えて
同盟国のイギリスやノルウェーとも接続が成功しております。
同時に、利用内容も当初の軍事利用から科学技術の研究や
一般の商用利用へと発展し、利用地域やその用途が増えております。
けものフレンズはインターネットと共にあるコンテンツであります。
最初の旧アプリ版から現在のけものフレンズ3に至るまで、
コンテンツ内の多くの作品はインターネットとの連携が前提であり、
コンテンツの人気が広まったのもインターネットからでありました。
今や、インターネットは生活に欠かせない存在であり、
コンピュータシステムが構築する世界は人智を超えた領域となっております。
この先、電脳世界はどのような広がりを見せるのでしょうか?
本日もお祈りいたします、みんみー。