本日はフランスの画家/写真家でいらっしゃる、
ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール氏の誕生日であります。
史上初めて実用的な写真技術を完成させた人物として知られております。
・1787年11月18日、当時のフランス王国のヴァル=ドワーズ県
コルメイユ=ザン=パリジにてお生まれになり、
フランス初のパノラマ画家でいらっしゃるピエール・プレボ氏に弟子入りされ、
建築、劇場の設計、およびパノラマ絵画を学ばれました。
ダゲール氏は劇場にイリュージョンを作り出す技術に長けておられた事から
演劇の有名デザイナーとして活躍された後、自身が技術を活かして考案された
ジオラマ劇場を1822年7月にパリに開設されました。
1829年、先に写真術の研究を開始されていた発明家の
ニセフォール・ニエプス氏と共同でその改良方法の研究を始められました。
ニエプス氏は1826年に最初の写真術である「ヘリオグラフィー」を発明されて
世界最初の写真を残しておられますが、露光時間は8時間程度を要するもので、
一般的な実用に耐えられる技術ではありませんでした。
ダゲール氏はニエプス氏が亡くなられた後も研究を続けられ、
1839年に銀板写真法を発表されました。このカメラは発明者の名前をとって
「ダゲレオタイプ」と呼ばれ、露光時間は10~20分に短縮され、最終的には
1~2分にまで短縮する事に成功し、肖像写真の撮影も容易なものとなりました。
ダゲレオタイプは一般の方々でも制作可能な設備や装置、現実的範囲での
撮影所要時間と、撮影した映像の定着保存技術を全て実現させた事で、
実用的な写真法の端緒となる画期的なものでありました。
ダゲール氏は当時のフランスを代表する科学者のフランソワ・アラゴ氏に
新たな写真技術への推薦を求められたところ、
アラゴ氏はその有益性を認められてこれをフランス政府に推挙されました。
フランス政府は公益のため、ダゲール氏へ補償として終身年金を支給する事で
写真技術を一般に公開した結果、ダゲレオタイプは19世紀中期において
世界中で急速に普及する事となりました。
その後の1851年7月10日、ダゲール氏はパリから12km離れた
シュールマルヌにて63年の生涯を閉じられ、墓もその地に建てられました。
ダゲール氏の名前は72名の中のお一人としてエッフェル塔に刻まれております。
ジャパリパークにおいても記録に際して写真は重要な役割を持っております。
それはパークの環境/サンドスター/フレンズなど記録すべき対象は多岐にわたり、
映像や音声と共にパークの大切な財産と呼べる存在でもあると考えられます。
また、けものフレンズの作品内にも写真が登場しております。
今や、何時でも何処でもどなたにでも高精度の写真が撮影できる時代でありますが、
そこに至るまでには数多くの試行錯誤があった事は想像に難くありません。
ダゲール氏など写真技術の向上のために携わってこられた
多くの先人の方々に対して頭が下がる思いであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。