本日はシマリスの日であります。
シマリスの背中にある5本の縦線模様を「11/11」との見立てから、
シマリス写真家/愛好家のBikke the Chip氏によって制定されました。
シマリスの愛らしさや名前の由来でもある「縞」の魅力などを
多くの方々に知っていただく事を目的としております。
Bikke the Chip氏は例年11月11日に自身のSNSでシマリスの写真を投稿され、
シマリスの日を提唱されて以降は例年11月11日にシマリス愛好家から
「#シマリスの日」のタグと共に数多くのシマリスの写真が投稿されるなど、
シマリスの記念日としての認知が広まっております。
Bikke the Chip氏のホームページではシマリスに関する知識や
飼い方/接し方など様々な情報が発信されております。
・シマリスは、哺乳綱ネズミ目リス科シマリス属に分類されるリスの総称で、
その中でも特にアジアに分布し、亜種が日本国内にも生息する
シベリアシマリスが日本でシマリスと呼ばれております。
その名の通り体に縞があり、頬袋を持つ小型のリスであります。
シマリス属には24~25種が属しており、アジアのシベリアシマリスを除く
全ての種が北アメリカに分布しております。
通常シマリス属1属に分類されますが、Tamias(トウブシマリス)、
Eutamias(シベリアシマリス)、Neotamias(残りのシマリス23種)の3属、
または3亜属に分類される事もあります。これらの分類は任意のもので、
20世紀の殆どの分類学はシマリスを1属と位置付けられてきましたが、
ミトコンドリアDNAの研究によって、3つのシマリスのグループ間の分岐が
マーモットとジリスの遺伝的不同性に匹敵する事が示されております。
属名のTamiasは、ギリシャ語の会計係/執事/家政婦を意味しており、
これは冬に使用するために食糧を集めて貯蔵しておく習性による、
植物の分散におけるリスの役割を指しております。
シマリスの特徴は様々な資料にて示されておりますが、
その中でも際立ったものを幾つか挙げてみますと、
・頭胴長12~19cm/尾長8~11.5cm/体重70~120gで、
背中と顔に縞がある。頬の内側には頬袋があり、
木の実など多くの食糧を詰めて巣穴に運ぶ事ができる。
・昼行性で単独生活を営んでおり、生活領域は樹上性リスと
地上性リス(ジリス)の中間にあたり、樹上と地上の両方で生活する。
樹洞や地下に巣を作り、巣穴の中では周囲に警戒する必要がないため、
睡眠時間は1日平均15時間になると言われている。
・威嚇/警戒/緊張の際に尻尾を振る動作(モビング)を行う場合があり、
これには体を大きく見せて威嚇する意味もある。
・秋になると多くの種が冬のための蓄えとして食料を巣穴に集め始める。
巣穴の中の1か所の食糧置き場に食料を集める種は、
大抵の場合、春になるまで巣の中で過ごす。
その他の種は多数の小さな食料貯蔵庫を造る。
冬になるとトウブシマリスは冬眠するが、
北アメリカ西部のシマリスは冬眠せず、巣穴の中の蓄えに頼る。
エゾシマリスは1年の半分近くを地下の巣穴で冬眠して過ごす。
・雑食性で木の実や植物の他に、キノコや昆虫なども食べる。
以上の事だけでも、シマリスの様々な特徴が際立っております。
日本では1960年代から広く飼育されるようになっており、
ペットとして飼育されているのは輸入されたチョウセンシマリスであります。
北海道には本州と同じチョウセンシマリスの他に、
シベリアシマリスの亜種であるエゾシマリスも生息しておりますが、
こちらはチョウセンシマリスと交雑する恐れがある事から、
外来生物法で生態系被害防止外来種に指定されております。
なお、エゾシマリスは鳥獣保護管理法により、
1994年から一切の捕獲および飼育が禁止されております。
2005年には感染症予防法第56条の2として「動物の輸入届出制度」が規定され、
齧歯類の輸入規制が行われております。
けものフレンズにはシマリスのフレンズがいらっしゃいます。
旧アプリ版に出演され、小さい身体ながら元気に溢れている様子が印象的であり、
また、元の動物と同様に頬に様々な物を詰め込む事を得意とされております。
2022年9月1日には「けものフレンズVぷろじぇくと」への参加が正式発表され、
他のフレンズの方々と結成されたチームでVTuber主催のeスポーツ大会を中心に、
ストリーマーが参加される大会などにも出場される事が公表されております。
ペットとして飼育されるなど非常に愛らしいシマリスでありますが、
秋から冬にかけては繁殖期や冬眠期の縄張り意識のために気性が荒くなり、
噛みつくなど攻撃的になる場合もある事から、気を付けるべき部分もあります。
そして何より、共に過ごされる場合においては大切な家族であり、
また、森林の生態系に重要な役割を果たしている動物でもあります。
リス達がこれから先も元気に暮らしていくためにも、
私達の日々の取り組みの積み重ねが重要となるのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。