本日は文字・活字文化の日であります。
この日が「読書週間」(「文化の日」を中心とした2週間)の第1日目である事と、
「文字・活字文化振興法」の第十一条により10月27日を
「文字・活字文化の日」とする事によって定められた記念日であります。
近年、電子機器等の普及で活字離れが問題視される中、
知識や知恵ひいては健全な民主主義の発達にも欠かす事の出来ない
文字や活字を正確に知る事が提唱されております。
また、文字・活字の使用は知的で心豊かな国民生活の実現に繋がるとして、
各地の図書館/出版社/書店などにて様々なイベントが開催される他、
出版活動への支援なども実施されております。
・文字・活字文化振興法は、文字・活字文化の振興を総合的に推進するための
国や自治体の基本的責務を定めた法律であります。
日本における文字・活字文化の振興に関する施策の推進を図り、知的で心豊かな
国民生活および活力のある社会の実現に寄与する事を目的としております。
活字文化という言葉から活版印刷の事と考えられがちでありますが、
要は出版そのものの事を指しているものであります。
超党派の国会議員286名から成る「活字文化議員連盟」において
法案が纏められ、2005年7月29日から施行されました。
骨子案には版面権(著作隣接権の一種)の創設も盛り込まれておりましたが、
当時はレコード輸入権創設への反対が叫ばれていた時代であり、
知的財産法制強化への反感が強まっていた時期だった事もあって、
最終的な法案には盛り込まれませんでした。
活字文化議員連盟は「文字・活字文化振興法の施行に基づく施策の展開」として、
地域における文字・活字文化の振興、学校教育に関する施策の他、
出版活動への支援も推進するよう求めており、その具体的な内容として、
「文字・活字にかかわる著作物再販制度の維持」や
「著作者及び出版者の権利保護の充実」を挙げております。
ジャパリパークでも他の施設と同様に活字が用いられ、
様々な情報の伝達や周知に欠かせないものとなっております。
また、パークには独自に図書館が設けられており、
楽しみながら活字に触れられる事が可能となっております。
高度な電子機器が広く普及して久しい昨今の世の中でありますが、
活字そのものへの理解が大きく衰退したとは考えづらいかと思われます。
しかし、学校教育の段階からそうであるように、筆記具を用いた読み書きを通じて
活字に触れる事こそ言語文化の常道であるという考えも当然の話であります。
この日を機に、活字文化が大きく広がる事を願っております。
本日もお祈りいたします、みんみー。