本日は2008年に、イブ・ロッシー氏がジェットエンジンを搭載した
翼を背負われて、フランスのカレーからイギリスのドーバーへと至る
ドーバー海峡を横断された日であります。
・イブ・ロッシー氏はスイスの発明家/パイロットで、ジェットエンジンを搭載した
翼を背負われて空を飛ばれた最初の人物でいらっしゃいます。
ロッシー氏は以前、スイス空軍の戦闘機パイロットという経歴の持ち主であり、
軍を退役された後はスイス航空で旅客機のパイロットとして勤務され、
現在はスイスインターナショナルエアラインズにて
旅客機のパイロットを務めておられます。
人間がむき出しの状態で空を飛べる装置としては、
ジェットパックが既に第二次世界大戦中に考案されてはおりましたが、
これは当時開発困難で浮かび上がる事も困難な代物でありました。
ロッシー氏は「ジェット・ウィングパック」という名の装置を発明されました。
これは翼幅2.4mで折りたたみ可能なカーボンファイバー製の主翼の下に、
ケロシンを燃料とする小型ジェットエンジンを4基搭載した、
リュックサックのように背負える飛行装置であります。
また、飛行の際にジェットエンジンの排気にも耐えられるように、消防士や
レーシングドライバーが着用されるような防火性の高い服を用意されました。
飛行の際にはまず小型飛行機で上空まで移動され、翼をリュックのように
背負われたままドアを開けて身を乗りされた後に出飛び降りられて、
滑空(ほぼ落下)しつつジェットエンジンを始動して高速飛行状態に移行します。
ジェットエンジン始動後は上昇も旋回も自由自在に行え、
飛行終了後にはパラシュートを開いて地上に舞い降りられました。
最初の飛行実験は2004年6月24日にジュネーヴ上空で行われ、
それ以降30回以上の飛行実験を重ねられた後の2008年5月14日に
ジュネーブ湖の近くのベックスにて初の公開デモンストレーションを行われ、
約6分間にわたる飛行実験に成功されました。
2008年9月26日にはドーバー海峡横断飛行、具体的にはフランスのカレーから
イギリスのドーバーに至る9分7秒の飛行に成功され、
その際の最高速度が299km/hに達しました。
この動画はインターネット上で公開されております。
同年にはアルプス越えに挑戦され、その際には304km/hを記録しております。
2011年5月7日にはアメリカのグランド・キャニオンの
上空において約8分間の飛行を行われました。
なお、ロッシー氏とそのスポンサーは2008年までに
装置の開発/改良のために190000ドル以上を投入されております。
ロッシー氏がジェット・ウィングパックで実際に飛行される様子の動画は、
Youtubeにて「Yves Rossy」のキーワード検索で視聴が可能となっております。
鳥類のフレンズの方々の殆どは、元の動物と同じく自身の翼によって
自由自在な飛行を行う事が可能となっております。
フレンズ化の際には翼が頭部に移動しており、一見扱いづらそうに見えますが、
アニメ一期でのトキ様の仰るところ飛行を行い易いとの事であります。
有史以来、人類にとって大空は憧れのフィールドであり、
空における移動のためにこれまでに数多くの発明が行われてきました。
現在の様々な先端技術も未来の飛行技術に至るまでの通過点であります。
飛行技術はこの先どのような発展を遂げるのでありましょうか?
本日もお祈りいたします、みんみー。