本日は1956年にアメリカのIT企業・IBMが
商用コンピュータ「IBM 305 RAMAC」の一部として、
世界初のハードディスクドライブ「IBM 350」を発表した日であります。
・「IBM 305 RAMAC」は1956年9月14日に発表された商用コンピュータで、
また、IBMによって製造された最後の真空管式コンピュータの一つでもあり、
システム総重量が1t以上ある大規模のものでありました。
RAMACは「Random Access Method of Accounting and Control」
(会計と管理のランダムアクセス手法)の略で、その設計はビジネスにおける
リアルタイム会計の必要性によって動機付けられたものでありました。
RAMACによるシステムは1000件以上構築されて様々な場面で活躍しましたが、
生産は1961年に終了しております。後年に更なる高性能の装置が開発されると
RAMACシステムは時代遅れとなり、305は1969年に用途廃止となりました。
・「IBM 350」は1956年9月13日に出荷されたハードディスクドライブで、
「IBM 305 RAMAC」を構築するシステムの一部となる装置であります。
「IBM 350」のキャビネット(筐体)は長さ60インチ(152cm)、
高さ68インチ(172cm)、奥行き29インチ(74cm)の大きさがあり、
内部には50枚の24インチ(直径610mm)の磁気ディスクが備えられております。
IBMではその製品が全て標準29.5インチ(75cm)の戸口を
通り抜けなければならないという厳しいルールが設けられており、
水平にマウントされる磁気ディスク(プラッタ)の最大直径は
このルールによって決定されたものであります。
その設計はビジネスにおけるリアルタイム計算の必要性を意図したものであり、
ディスク表面にはそれぞれ100のトラックがあり、ディスクは1200rpmで回転、
データ転送速度は8800ワード/秒でありました。
2個の独立しているアクセスアームがディスクを選択するために
サーボ制御によって昇降する機構を持っていた。
3番目のアクセスアームはオプションでありました。
いくつかの改善されたモデルが1950年代に追加され、後年に更なる
高性能装置が開発された後の1969年に公式に販売停止となりました。
ジャパリパークの運営には膨大なデータを管理するための
高度なコンピュータシステムが不可欠であり、
これはパークの研究施設においても同様であります。
また、ハードディスクではありませんが、ラッキービースト様にも
大量のデータを収めた記憶装置が搭載されていると考えられます。
情報技術の世界は日進月歩であり、進化は想像を超えるほどであります。
これからの情報化社会はどのようなものとなるのでしょうか?
本日もお祈りいたします、みんみー。