本日は1898年にアメリカのゴム/タイヤ製造メーカーである
グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーが設立された日であります。
・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーは
オハイオ州アクロンに本社を置くゴム/タイヤ製造メーカーで、
日本のブリヂストン、フランスのミシュラン、
ドイツのコンチネンタルと並ぶタイヤの大手ブランドであります。
社名は加硫ゴムの発明者チャールズ・グッドイヤー氏に因んだものですが、
グッドイヤー氏とグッドイヤー社に直接の関係はございません。
自動車用など様々な市販用タイヤはもちろん、航空機やモータースポーツなど
幅広い分野に向けたブランドを展開しております。
・フランク・セイバーリング氏が義理の兄弟から借りられた
3500ドルを頭金にして最初のプラントを購入され、
1898年8月29日に100000ドルの資本金で設立されました。
当初は13名の工員の方々で自転車と馬車のタイヤ、
蹄鉄のゴム詰め物、ポーカーチップの製造を行われました。
翼の付いた足のロゴマークは、セイバーリング氏が自宅の階段の
手すり柱にあったローマ神話のメルクリウス像を基に1901年に考案され、
サタデー・イブニング・ポスト誌の広告で初めて公開されました。
同年、ヘンリー・フォード氏が自動車レースに参加される際に、
セイバーリング氏レース用のタイヤを提示されました。
1917年には自社のタイヤの性能証明を行われるため、
オハイオ州アクロンからマサチューセッツ州ボストン市に向けて
速度記録車「ウィングフット・エクスプレス」を走らせる挑戦が行われ、
24日かけて走破する事に成功しております。その後も業績を拡大した結果、
1926年には世界最大のゴム製造会社へと成長を遂げました。
1986年にジェームズ・ゴールドスミス卿と投資グループが
敵対的買収を仕掛けられ、発行株式の11%を買収されましたが
翌年には買収攻勢を回避し、グッドイヤーは買収防衛のため
子会社の売却と共に工場を閉鎖し大規模なリストラを行いました。
同年、カリフォルニア州からテキサス州に及ぶ
「オール・アメリカン」石油パイプラインの完成を発表した他、
子会社のケリー・スプリングフィールド社がメリーランド州での
新本部構築を発表し、2021年6月には同業である
クーパー・タイヤ・アンド・ラバー社を傘下に収めた事を発表しております。
けものフレンズにおいてタイヤで思い浮かぶ場面といえば、
アニメ一期の放送終了後に公開された動画「ばすてき」であります。
アニメ一期の第十一話にて大型セルリアンが逃れられる際に破損してしまった
ジャパリバスのトラクター部分の左前輪の代替を探すため、
アライグマ様とフェネック様がペダルカーで出発されるエピソードでありますが、
あの時間軸の時点で、長距離の走行に耐えうるタイヤがどれ程存在するかは
判然としておりませんが、その後に装着および走行が可能である状況を見るに、
バスに採用されているタイヤは相応に頑丈なものであると想像できます。
これからのカーボンニュートラル時代のモータリゼーションにおいて、
地上に接地する形で走行する乗り物が存在する限り、
タイヤに求められる要件はますます高度なものとなる事は間違いありません。
そして、どれだけ小さな1本のタイヤでさえも大切な資源であります。
限りある資源を循環させる持続型社会とするためにも、
私達の日々の取り組みの積み重ねが重要となるのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。