本日はスコットランドの技術者/発明家でいらっしゃる、
ウィリアム・マードック氏の誕生日であります。
・1754年8月21日にスコットランドのエアシャイアにある
クムノックにてお生まれになり、蒸気機関製造業者として有名な
ジェームズ・ワット氏のもとに職を求められて、300マイル以上離れている
バーミンガムへと1777年に徒歩で上京されました。ワット氏の共同経営者で
実業家マシュー・ボールトン氏が、マードック氏が被っておられた
自作の木製の帽子に感銘を受けられて採用されたという逸話があり、
マードック氏は短期間の内に社内で尊敬を集められるようになりました。
なお、務められていたソーホー工場内にあったマードック氏の小屋は、
ガスで照明された世界初の住宅とされております。
後にマードック氏はバーミンガムの工学/自然哲学の学会
「ルナー・ソサエティ」の会員にもなられました。
1779年、コーンウォールのレッドルースにて蒸気機関製造の
責任者として派遣された一方、余暇は設計と発明に費やされ、
遊星歯車やD型弁に改良を加えて蒸気機関に革新をもたらされました。
スチーム・ガンの発明や蒸気船の改善をもたらされ、
1784年には蒸気機関車の原型を、1792にはガス灯を製作されました。
また、化学の分野においても多くの発見をされており、
1795年にはタラの鰾からのアイシングラスの抽出法を発見されました。
後に「石炭ガスを経済的目的に供するための方法の報告」という論文を発表され、
1808年にこの論文が王立協会に送られて評価された事によって、
ランフォード・メダルを受賞されております。
1839年11月15日にマードック氏は85年の生涯を閉じられましたが、
1892年に開かれたガス灯の百周年記念祭では、
スターリングのナショナル・ウォレス・モニュメントで、
ケルヴィン卿によってマードック氏の胸像の除幕式が行なわれました。
また、マードック氏の埋葬されたハンズワース教会には、彫刻家の
フランシス・レガット・チャントリー氏による胸像も置かれております。
その他、月光協会にあるウィリアム・ボイル氏作の記念碑
「ムーンストーンズ」(ボールトン、ワット、マードックの三人の像)や、
バーミンガムにある「マードック街道」によって親しまれております。
ジャパリパークに用いられているテクノロジーは
私達の世界のそれよりも更に進んだものであると考えられますが、
それらのテクノロジーの礎となったのは、産業革命の時代から現在に至るまで
先人の方々の努力と執念によって培われてきた成果や業績に他ならず、
時代を遡るほどその凄さに感銘を受けるばかりであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。