本日は山の日であります。
・「山の日」は国民の祝日の一つであり、日付は8月11日となっております。
国民の祝日としての「山の日」の制定を求める日本山岳会をはじめとする
「全国『山の日』協議会」加盟諸団体や既に「山の日」を制定していた地方自治体、
その他山岳関係者や自然保護団体等からの意見を受けた事から、
2013年4月に超党派の議員連盟「『山の日』制定議員連盟」が設立されました。
2013年6月30日に開催された「『山の日』制定議員連盟」の総会にて、
6月上旬/海の日の翌日/お盆前/日曜日を祝日とする案の中から、
お盆休みと連続させやすい利点があるとして、
お盆前の8月12日を祝日とする案が採用されました。
しかし8月12日は、1985年に「日本航空123便墜落事故」が発生した日であり、
しかも墜落した場所も御巣鷹山の尾根であった事から、
御巣鷹の尾根がある群馬県選出の衆議院議員の小渕優子氏らが懸念を示され、
群馬県知事の大澤正明氏も同事故を理由に日付の見直しを求められた事から、
議員連盟は2013年11月22日の総会で8月11日とする事を決定しました。
なお、8月11日の意味合いについて、漢数字の「八」が山の形に見える事や、
「11」が木が立ち並ぶイメージがある事から、
都道府県の山の日で多く用いられている事を指摘する報道もありますが、
双方とも正式な由来ではなく、あくまで後付けの説明となっております。
2014年3月28日、自民党/民主党/日本維新の会/公明党/
みんなの党/結いの党/共産党/生活の党/社民党の9党は共同で
「国民の祝日に関する法律」の改正案を衆議院第186回国会に提出し、
同年4月25日に衆議院本会議で9党の賛成多数で可決し、
参議院に送られた後に同年5月23日に参議院本会議において
「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」が賛成多数で可決成立しました。
2016年から8月11日が「山の日」となり、日本の祝日の数は16日となりました。
この祝日が制定された事で、天皇誕生日が12月23日だった2018年までは
祝日の設定がない月は6月のみとなっておりました。
2019年4月30日に「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が施行されて、
天皇誕生日が2月23日に移動した事に伴って、
2019年からは祝日のない月は6月と12月の2つとなりました。
「令和三年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法」
が発効された2020年は東京オリンピックの閉会式の翌日となる
8月10日に変更されましたが、同年に発生した新型ウイルスの流行の影響で
オリンピックの開催は1年延期された事に伴って特措法が改正され、
延期されたオリンピックの日程により2021年も「山の日」を移動させる事となり、
当初は閉会式翌日の8月9日に移動させる事を想定しておりましたが、
長崎に原爆が投下された日を祝日とするのは望ましくないという意見が出たため、
閉会式当日の8月8日に移動させ、9日は振替休日とする事となりました。
・「山の日」が国民の祝日として制定される前から、
複数の府県または市町村などで独自に条例などで「山の日」が設けられており、
その多くは漢数字の「八」が山の形に見える事や、
「11」が木が立ち並ぶイメージとして用いられる傾向があるとされております。
なお、こちらでの書き込みにおいて2020年6月5日に、
「第1回ひろしま『山の日』県民の集い」に因んだ
「山の日」について書き込みをさせてもらっております。
海底火山の噴火によって出現した島をそのまま利用したジャパリパークには、
各エリアごとに山岳地を含めた非常に豊かな自然環境が形成されております。
そこには手つかずの自然環境が存在する一方、フレンズの方々のための
住環境の確保も兼ねた整備がなされた自然環境も存在すると想像でき、
環境保全のための様々な取り組みが行われていると考えられます。
前述の通り、「山の日」は重要度が高いとは言いづらい位置付けではありますが、
山に思いを馳せ、山に感謝し、山のためにできる事を行うという事は
決して無駄ではなく、むしろ自然への感謝を表す大切な事であります。
「山の日」は、それに向けた良いきっかけとなるはずであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。