本日は鳩の日であります。
「は(8)と(10)」の語呂合わせに因んで、
株式会社豊島屋によって2020年に制定されました。
なお、この日は同社の創業日でもあります。
同社を代表するお菓子「鳩サブレー」鳩をモチーフとしたサブレーであり、
鳩への敬愛を表したものであります。平和の象徴である鳩の事を
より多くの人に知ってもらう事と、鳩を愛する人にその気持ちを深める
きっかけの日としてもらうのが目的であります。
・株式会社豊島屋は1894年8月10日に創業した菓子製造会社で、
和菓子/洋菓子/パンの製造及び販売の他に、豊島屋菓寮「八十小路」/
軽食喫茶「扉」/豊島屋洋菓子舗「置石」の運営も手掛けております。
主な商品は鳩サブレーの他に、鎌倉の風土に因んだ和菓子、
季節を彩る様々菓子類、軽食喫茶「扉」で製造販売されるパンなどであります。
店舗販売の他に、オンラインストアでも販売を行っております。
・「鳩サブレー」は豊島屋を代表する、鳩の形を模したサブレーで、
バターの風味とサクサクとした食感が特徴であります。
その原点は、豊島屋の初代店主である久保田久次郎氏が
来店された外国人からいただいたビスケットでありました。
フレッシュバターをふんだんに使用した製品でありますが、
開発当初はバターが使われている事が判らず、
それを探りあてるまで大変苦労をしたそうであります。
ビスケットとの違いを出し、日本人に馴染みやすい味にするため、
スパイスは使用していないのも特徴となっております。
明治時代末期の発売当初には「鳩三郎」とも呼ばれており、
これは開発された久保田氏が最初に「サブレー」と言う耳慣れない単語を
聞かれた時に「サブレー」=「三郎」と連想されたためでありました。
また、当時は一般的にも「サブレー」という外来語よりも
「鳩三郎」の方が馴染みがあり、通りがよかったといわれております。
現在でも鳩サブレーのマスコットグッズの中には
「鳩三郎」の名称を付けられたものがありますが、
「鳩三郎」はあくまでも愛称であり、商品名は当初より「鳩サブレー」であります。
鳩の形となったのは、久保田氏が鶴岡八幡宮を崇敬されており、
本宮の掲額の「八」が鳩の向き合わせである事と、
宮鳩が多数いるところから着想を得たためと言われております。
なお、開発当初は鳩の尻びれは2本でありましたが、
尻尾が太く見えるという理由で3本となりました。現在、本店二階にある
ギャラリー「鳩巣」に尾びれが2本の型が展示されております。
けものフレンズには鳩のフレンズの方々がいらっしゃいます。
カワラバト様/リョコウバト様/ドードー様、いずれの方も
「鳩の日」を彩るに相応しい穏やかさをお持ちでいらっしゃいます。
前述の通り、鳩は平和の象徴でもある愛らしい鳥であり、
鳩をモチーフとした鳩サブレーも長らく愛されている商品であります。
鳩および鳩サブレーから平和の輪が広がる事を願っております。
本日もお祈りいたします、みんみー。