本日は1996年にアメリカのワシントン州にて
古人類ケネウィック人の骨が発見された日であります。
・1996年7月28日、アメリカのワシントン州ケネウィックの
コロンビア川畔で大学の競漕を観戦されていた若者が人骨を発見されました。
警察に通報された後に検死が行われた結果、
先史時代の人骨と判断されたため研究機関に送られました。
後にこれが9300年前の人骨であり、なおかつ現在知られている
ネイティブ・アメリカンに属さないという説が発表されると、
地元の先住民部族であるユマティラ族の代表が、
研究を中止して埋葬する事を要求する訴訟を起こされました。
これはネイティブ・アメリカンの文化を尊重し、開拓時代以前の人骨は
彼らの流儀で埋葬しなければならない法律があったためでありました。
調査を請け負われていたチャターズ博士は遺骨を安全に搬送するよう
州軍に依頼されましたが州軍は骨の引渡しを拒否し、
発掘現場周辺を土砂で埋め立ててしまいました。
しかし、後に裁判所は原告の主張を退け、研究の続行を許可しました。
・発見された場所が河岸のため人骨は散乱した状態でありましたが、
粘り強い発掘調査によりほぼ全身の骨が回収され、
その中でも頭蓋骨はほぼ完全な状態であった。
没年齢は50代半ば、身長はおよそ175cmで筋肉質と推定され、
骨盤には割合に新鮮な火成岩の欠片がめり込んでおり、
その後も数年以上生存していた形跡が確認されております。
・ケネウィック人がどの人類集団に属した個体であるかは長らく結論が得られず、
ヨーロッパ人であるとの説が長らく有力でありましたが、
ニューメキシコ大学のジョセフ・パウエル教授(人類学)は、
アイヌ民族とのより有意なる類似性を指摘され、
これを研究上の結論としておりましたがこの説には疑問も多く、
後年のDNA調査により前述の二つの説は完全に否定される事となりました。
最近のDNA調査により、Y染色体はQ系統でミトコンドリアDNAはX系統と判明し、
典型的なアメリカ大陸先住民であった事が明らかにされました。
後に雑誌「Nature」にて、ケネウィック人が北米先住民のDNAを持っており、
他のどの民族よりも最も北米先住民に近いとする論文が発表されました。
動物がサンドスターの影響によって変化したフレンズという存在は、
元の動物の特徴を幾つか残しながらもヒトの姿となっているのが特徴であります。
そのヒトというのは私達と同じ「ホモ・サピエンス」であり、
現在のところの人類の最先端の形に突然変異した事になります。
現在のそれぞれの動物は人類とは異なる変化の行き着く先の存在であり、
遺伝子もそれぞれ異なるため、それが突然ヒトの姿に変化するというのは、
生き物の構造を完全に組み替えてしまう異常事態という事になります。
現代の生き物は、古の時代から進化を繰り返してきた先の存在であります。
この先、生き物はどのような進化を遂げていく事になるのでしょうか?
本日もお祈りいたします、みんみー。