本日はスコットランド出身の文献学者/辞典編纂者でいらっしゃる、
ジェームズ・オーガスタス・ヘンリー・マレー氏の命日であります。
初版刊行まで70年を費やし、英語分野において最も信頼されている辞書
「オックスフォード英語辞典」(「OED」)の編集主幹を務められた人物であります。
1837年2月7日にスコットランドにある仕立屋にてお生まれになったマレー氏は
1851年に14歳で学校を卒業され、その後の進学は経済的理由で不可能となるも、
ラテン語/フランス語/イタリア語/ドイツ語/ギリシャ語を身に付けられました。
1867年に大英博物館への就職を希望されるも採用には至りませんでしたが、
1869年に文献学会の評議委員に就任され、
1873年に「スコットランド南部諸州の方言」を出版されました。
1877年に文献学会から辞典編纂の打診を受けられ、数ページ作成された見本は
出版元として有力だったオックスフォード大学出版局に送られました。
1878年にオックスフォード大学に招かれて大学出版局の理事と面談され、
翌年に文献学会とオックスフォード大学出版局が正式に契約を交わされました。
マレー氏が編集主幹に就任され、「OED」の編纂が進められました。
1915年7月26日、マレー氏は胸膜炎によって78年の生涯を閉じられましたが、
その後も編纂作業は継続され、1927年の大晦日に「OED」完成が宣言されました。
1928年、全10巻に製本された「OED」の完全版が発行されました。
ジャパリパークは様々な国や地域からのお客様の来園に対応するために、
様々な言語による案内などのサービスが行われているものと思われ、
その中でも多くの生活圏にて用いられている英語は特に重要であると思われます。
また、「けものフレンズ3」に登場されるカレンダ様は英語を常用されている事から、
英語圏の中でも欧米地域の出身ではないかと想像できます。
前述の通り、英語は多くの生活圏にて用いられており、英語の教育や研究に際して
「OED」は現在においても非常に大きな役割を果たしております。
言語の世界において、辞書や参考書の作成は重要なものの一つであり、
その作成に携わっておられる方々に対して、頭が下がる思いであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。