本日は1974年に船の科学館が開館した日であります。
・船の科学館は、東京都品川区東八潮の現東京臨海副都心地区に
1974年7月20日に竣工/開館した海事博物館で、
公益財団法人 日本海事科学振興財団によって運営されております。
船舶や海運/海洋開発/海上保安に関する事柄を中心に、
船舶の構造/歴史の解説や、エンジンなど各種機器の展示を行っております。
財団法人 日本船舶振興会(現在の公益財団法人 日本財団)が、
モーターボート競走の収益金を世のため人のために生かす事業として
海事博物館の設立を構想したのが始まりであり、
1967年に日本海事科学振興財団を設立して開館に至っております。
株式会社三橋設計によって設計された本館が1974年7月20日に開館し、
開館当時は現在の東京臨海副都心地区最初の建築物といえる建物でありました。
1978年からおよそ1年間にわたり同館周辺で開催された宇宙科学博覧会では、
1期/2期の両期で1100万人もの来場者を集めました。開館以来、
同館の運営には日本財団がボートレースの収益を元に助成を行っており、
競艇と関わり合いの深い施設となっております。
・2011年7月1日、同年9月30日をもって本館での展示を無期限で休止すると共に、
青函連絡船「羊蹄丸」の展示保存を終了する事が発表されました。
本館は開館後37年が経過して施設建屋や展示内容共に老朽化が著しく、
羊蹄丸は維持費負担の点から国内団体に無償譲渡される事となりました。
発表後の7月20日から休館日までは謝恩価格として
入館料が大人200円に引き下げられると共に企画展やイベントなどが開催され、
休館前の2か月間で12万人以上の見学者の方々が来館されました。
最終日は羊蹄丸の模擬出港などのセレモニーが実施されました。
・2011年10月1日以降も南極観測船「宗谷」と屋外展示物の公開を行っており、
2017年までは体験教室プールで各種イベントを開催しておりました。
また、2012年1月2日からは新設されたMINI展示場にて
本館収蔵資料の展示公開を開始し、現在は「別館展示場」と呼ばれております。
2016年には隣接地での東京国際クルーズターミナル建設に伴い、
「宗谷」の展示場所を対岸桟橋に移動したしております。
なお、宗谷/別館/屋外展示ともに入場無料となっております。
本館展示休止中は、本館展示や収蔵品の画像等を公式ホームページに掲載し、
インターネットを通じて公開するという「バーチャル博物館」の試みと共に、
資料の貸し出しを行う「海と船の博物館ネットワーク」の試み、
本館展示のリニューアルを検討するとしておりますが、
老朽化した本館施設の処置も含めて具体的な内容は明らかとなっておりません。
幾つもの島で構成されているジャパリパークにおいて、
船舶は重要な交通手段の一つとなっており、
パーク内における島への往来はもちろん、島外との物資運搬や連絡運航、
お客様の来園/帰着手段としても大きな役割を果たす存在であります。
地殻面の大部分を占める海洋において、船舶は古くから重要な交通手段であり、
船舶に関する技術や運用などは時代と共に進化しております。
これからの時代の船舶がどのようなものとなるのか楽しみであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。