本日は長湯温泉「源泉のかけ流し」記念の日であります。
2006年のこの日に、大分県竹田市直入町長湯の長湯温泉旅館組合が
源泉のかけ流しを宣言した事に因んで、同組合によって制定されました。
古くから名湯として知られ、その「日本一の炭酸泉」とも言われる泉質の良さと、
源泉かけ流しの魅力を多くの方々に知っていただく事を目的としております。
・長湯(ながゆ)温泉は大分県竹田市直入町にある温泉で、
炭酸濃度/湧出量/温度/効能から「世界屈指の炭酸泉」
「日本有数の炭酸泉」として知られております。
奈良時代初期の「豊後国風土記」に長湯温泉を指すとみられる記述が存在し、
1706年8月に岡藩主中川家の入浴及び宿泊のために
温泉を取り込んだ御茶屋が建設され、1781年には中川寛得軒氏の設計と
岡藩の普請により新湯(御前湯)が作られました。
1933年、九州帝国大学の松尾武幸博士が長湯温泉で炭酸泉の効果を研究され、
長湯温泉を世界でも稀有な含鉄炭酸泉であると紹介されました。
1978年3月31日には「国民保養温泉地」に指定されております。
1985年、花王株式会社が全国の炭酸泉を調査したところ、
長湯温泉が日本有数の炭酸泉であるとし、これを受けて1988年または
1989年頃から長湯温泉は「日本一の炭酸泉」を掲げる事となりました。
2006年5月24日に九州初の「源泉かけ流し宣言」がされております。
2007年5月10日、「日本一の炭酸泉」という宣言に対し、
利用客から数値の裏付けがない等の指摘がなされ、
また、大分県からの指導もあって宣言を一時自粛する事態となりました。
後の調査の結果、全国で6箇所ある日本一を名乗る炭酸泉のうちで、
長湯温泉は炭酸ガス濃度は中位であるものの、湧出量がトップクラスで
湯温も適温であったため、これらを総合的評価すると日本一であると認られ、
2007年12月7日に「日本一の炭酸泉」が再び宣言されております。
2015年5月1日、2012年度に改正された温泉法の新基準に基づいた
再指定事業により、長湯温泉に久住高原温泉郷、竹田・荻温泉を加えた
「竹田温泉群」が「国民保養温泉地」に選定されております。
現在、長湯温泉旅館組合では組合の公式サイトの他、
YouTubeやFacebookでも様々な情報が発信されております。
・泉質は炭酸水素塩泉・二酸化炭素泉で、源泉数は36ヵ所。
源泉温度は24.6℃~52℃で、湧出量は毎分16.1~290リットルであります。
炭酸水素塩泉は源泉によって透明から黄白濁まで色が異なり、
一方、二酸化炭素泉は無色透明であります。
各施設とも基本的に源泉かけ流しを行っております。
効能は、もちろん全ての方々に対して保証するものではありませんが、
糖尿病/胃腸病/心臓病に対して効果があり、飲泉は内臓系に効能があります。
ジャパリパークの広大な敷地内には温泉が湧き出る場所があり、
源泉から設備を通った先には温泉宿が設けられております。
けものフレンズの作品においても温泉は登場しており、
旧アプリ版やアニメ一期でもその様子が描かれております。
これから徐々に暑さが増してくる時期ではありますが、
温泉に身体を預ける至福のひとときは季節を問わないものであり、
機会があれば、ゆっくりと骨休めをしてみたいものであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。