本日は1373年にノリッジのジュリアン氏が、後に「神の愛の十六の啓示」として
纏められる事となる幻視をご覧になられたとされる日であります。
・ノリッジのジュリアン氏はイングランドの神学者で、
キリスト教神秘主義の系統に属しておられた人物でいらっしゃいます。
ジュリアン氏の生涯については殆ど判然としていない上に
名前すらも正確でなく、名前はジュリアン氏が観想生活を送られていた
イングランド東部にあるノリッジのジュリアン教会に由来しております。
幻視(ヴィジョン)をご覧になられたのは大病を患っておられた30歳の時で、
その20年後の1393年にジュリアン氏はこのヴィジョンを纏める形で
「神の愛の十六の啓示」を出版されました。この本は女性の手によって
英語で書かれた史上初の本であり、その中はに神とキリストとを
女性的に描いている記述が存在する事でも近年注目されております。
ジュリアン氏の神学は非常に前向きで、義務と法という観点ではなく、
喜びと共感による神の愛を説かれているのが大きな特徴となっております。
ジュリアン氏にとって苦しみは罰ではなく神へ近づく道であり、
これは疫病を神罰と考える同時代の思想からはかけ離れた発想でありました。
ジュリアン氏は万人救済論者の先駆けでいらっしゃいるともいわれております。
なお、イングランド国教会の系統に属するキリスト教の教派
「聖公会」では5月8日を記念日としております。
ジュリアン氏が幻視を基に著書を出版された事から思い浮かぶ事例といえば、
みんみ様の御尊顔や御真言を基に作成された数々の経典かもしれません。
アニメ一期の放送時、御尊顔や御真言の評判が徐々に広まり、
やがて、後に「みんみ教」と呼ばれる集まりが形成されるようになり、
数々の経典が作成されて活動が活発化していったのはご存知の通りであります。
宗教など神々などに纏わるものは人々の心を映す鏡であるとも言えます。
それぞれの時代ごとに様々な目的を持った宗教などが生まれておりますが、
いつの時代においても人々の心の奥底にあるものは、
皆様が笑顔で暮らす事のできる平和な世界であるのは間違いないのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。