本日は葉酸の日であります。
「よ(4)うさん(3)」の語呂合わせに因んで、
葉酸と母子の健康を考える会によって制定されました。
胎児の先天障害のリスクを減らす栄養素である
「葉酸」の摂取の啓発を目的としております。
・葉酸はビタミンB群の一種で、ビタミンM/ビタミンB9/
プテロイルグルタミン酸とも呼ばれる栄養素の一つであります。
1941年に乳酸菌の増殖因子としてホウレンソウの葉から発見されました。
葉酸は体内で還元を受け、ジヒドロ葉酸を経て
テトラヒドロ葉酸に変換された後に補酵素として働く役割を担っております。
テトラヒドロ葉酸は、ホルミル基/ホルムイミノ基/メチレン基/メチル基など
1つの炭素原子を含む断片をドナー分子から受け取り、
それをアミノ酸や核酸合成の中間体へ渡す役割を担うなど、アミノ酸および核酸
(アデニンやグアニンなどのプリン体やチミジン)の合成に用いられております。
葉酸が不足するとDNA生合成に支障を来し、分裂の活発な血球合成に障害が起こり
赤血球障害や悪性貧血などの症状を生じます。
葉酸を触媒的に回復させるビタミンB12が欠乏しても同様の症状を生じます。
葉酸の栄養所要量は成人男女で推定平均必要量が200µg(0.2mg)、
推奨量が240µg(0.24mg)、上限量が1000µg(1mg)とされております。
ただし、妊娠期/授乳期には更に推定平均必要量として
+170µg(0.17mg)/+80µg(0.08mg)を、
推奨量として+200µg(0.2mg)/+100µg(0.1mg)を付加します。
また、妊娠を計画している、あるいは妊娠の可能性のある女性は、
一日あたり400µg(0.4mg)の摂取が望ましいとされております。
葉酸を多く含む食品はレバー/緑黄色野菜/果物であります。
ただし、調理や長期間保存による酸化によって葉酸は壊れてしまうため、
新鮮な生野菜や果物が良い供給源となります。
なお、大量の飲酒は葉酸の吸収および代謝を妨げてしまいます。
・一般社団法人 葉酸と母子の健康を考える会は
京都府京都市に事務局を置く団体であります。
2000年に妊婦や女性への葉酸摂取についての厚生労働省による
呼びかけがなされた後も、葉酸の認知や摂取が進まない現状に対する懸念から、
必須栄養素である葉酸が、妊娠や出産を契機として現代女性と
子どもの健康に果たす役割について、広く情報を発信していく事を目的に
2007年より任意団体として活動を開始し、
2009年5月27日に一般社団法人に改組しております。
団体では、出産に大切な栄養素である葉酸の役割を多くの女性の方々に
知っていただくために、栄養学を学ばれる女子学生の方々が
献立や調理法を工夫されて、葉酸たっぷりの食事を摂ってもらえる
葉酸たまご料理を競われるコンテスト「葉酸たまご甲子園」の開催や、
葉酸認知度調査・各種セミナーやイベントなどを実施して、
葉酸の役割や効能について広く情報を発信しております。
フレンズの皆様の主食であるジャパリまんは、
それぞれの動物のフレンズの方々に対応した完全栄養食であります。
様々な栄養素の中には葉酸も含まれているものと考えられ、
フレンズの皆様の日々の健康を支えているものと思われます。
日々を健康に過ごすためには様々な栄養素の摂取が欠かせないものであり、
葉酸はその中でも最も重要なものの一つと言えます。
私達の食事は、ともすれば特定の食品に偏ってしまいがちであり、
それが続いた結果、身体の不調を自覚されてからでは遅い場合も考えられます。
この日を機に、葉酸や様々な栄養素について考えられるのも良いかもしれません。
本日もお祈りいたします、みんみー。