毎月30日はEPAの日であります。
肉中心の生活を送る現代人に肉(29)を食べた次の日(30)には魚を食べ、
EPAを摂取してバランスよい食生活を一年中送って欲しいという思いから、
日本水産株式会社によって制定されました。
・エイコサペンタエン酸(eicosapentaenoic acid、EPA)
またはイコサペンタエン酸は、ω(オメガ)-3脂肪酸の一つであります。
プロスタグランジン、トロンボキサン-3、ロイコトリエン-5の
前駆体であるω-3脂肪酸の多価不飽和脂肪酸の一つであり、
生理活性の強いω6系統と競合する事で、免疫や凝血反応、炎症などにおいて
過剰な反応を抑える、いわばω6系統のブレーキ役を担っております。
実際にω3系統の脂肪酸の1つであるEPAには血小板凝集抑制作用があり、
また、中性脂肪の減少、動脈硬化などの予防の働きがある一方、
EPAの過剰摂取により出血傾向が現れる事が指摘されております。
食品からは魚油食品/肝油/ニシン/サバ/サケ/イワシ/ナンキョクオキアミの他、
また、母乳にも含まれております。動物以外にもスピルリナや
マイクロアルジェからも得る事ができます。
・日本水産株式会社は、東京都港区に本社を持つ大手水産/食品会社で、
通称である「ニッスイ」は同社のブランド名でもあります。
水産事業/加工事業/物流事業/医薬品事業/
船舶の建造・修繕および運航とプラント機材他の販売を行っており、
1990年代前半までは自社で遠洋漁業を行っておりました。
売上規模では同業2社が経営統合したマルハニチロ株式会社に次ぐものの、
ファインケミカル事業による高純度エイコサペンタエン酸(EPA)の
医薬品向け原料供給により、水産業の中でも高い収益性を有しております。
また、機能性表示食品事業も展開しております。
1911年5月に久原財閥総帥・久原房之助氏の兄の
田村市郎氏が「田村汽船漁業部」を山口県下関に創立され、
國司浩助氏らと共にトロール漁業経営を開始。
1917年6月3日に「株式会社山神組」が「日本水産株式会社」に改称。
7月に日本水産の社章を商標登録。
1919年「田村汽船漁業部」が組織変更し、「共同漁業株式会社」に改称。
1920年2月に下関に早鞆水産研究会(ニッスイ中央研究所の源流)を創立。
8月23日に株式会社中央水産販売所を設立。
1926年11月12日に共同漁業が日本水産及び北洋水産を合併。
中央水産販売所が「日本水産株式会社」に改称。
1934年に日本捕鯨株式会社(後のニッスイの捕鯨部門)が南氷洋捕鯨に初出漁。
1936年9月16日に共同漁業が日本捕鯨及び日本合同工船を合併。
1937年3月31日に共同漁業が「日本水産株式会社」に改称。
1942年12月24日に水産統制令に基づき、帝国水産統制株式会社
(後のニチレイ)を設立し、冷蔵・販売部門を譲渡。
1943年3月31日に水産統制令に基づき、漁労部門を中心に
日本海洋漁業統制株式会社を設立。
1945年12月1日に水産統制令廃止に伴い、
社名を日本海洋漁業統制から「日本水産株式会社」に復帰。
1949年に東京証券取引所に株式を上場。
1952年に戸畑工場でフィッシュソーセージの本格的生産開始。
1958年に戸畑工場で冷凍食品を本格的に生産開始。
1968年に焼ちくわの発売を開始。
1974年に北米での調達/販売の拠点として
Nippon Suisan(U.S.A.)社をワシントン州シアトルに設立。
北米での生産・調達・販売の拠点として
UniSea社をワシントン州レドモンドに設立。
1976年に捕鯨部門を分離し、日本共同捕鯨株式会社に統合。
海運事業を日水海運株式会社に集約。後に「日水船舶株式会社」に改称。
1978年に南米のトロール漁業拠点としてEMDEPES社をチリに設立。
1981年に東南アジアの調達拠点としてNISSUI SINGAPORE社を設置。
アルゼンチン・パタゴニア沖漁業の拠点として
PESPASA社をブエノスアイレスに設立。
1988年にアルゼンチン沖での洋上すりみ生産のため、
PESANTAR社をブエノスアイレスに設立。
1989年にヨーロッパの販売拠点としてNISSUI EUROPE社を
オランダ・アムステルダムに設立。
1990年にエイコサペンタエン酸(EPA)を主成分とする
高脂血症治療薬「エパデール」が医療用医薬品として承認され、
共同開発先の持田製薬株式会社より発売開始。
1995年にベトナム国営企業GIRIMEXとの合弁でMINH HAI NIGICO社を設立。
1997年10月にコーポレートブランドマークを統一。
1998年にコンビニエンスストアチェーン向けの米飯工場・麺工場
(ニッスイの子会社4社)を再編統合し、日本クッカリー株式会社を設立。
2001年1月にニュージーランドの水産会社シーロード社の株式を50%を取得。
2001年10月に北米の家庭用水産調理冷凍食品ブランド
「ゴートンズ」「ブルーウォーターシーフーズ」を取得。
2002年3月にアラスカ・オーシャン・シーフーズ社に資本参加。
2004年1月に国内ぶり養殖の黒瀬水産株式会社を設立。
2004年10月にスペインに水産物販売会社ユーロパシフィコ社を設立。
2005年7月に米国の業務用水産調理冷凍食品会社
キング・アンド・プリンス社を取得。
2006年3月に鳥取県境港市の共和水産と、同社の事業再生を目的に業務提携。
4月にデンマークのNordic Seafood社、アメリカのF.W.BRYCE社、
ブラジルのNordsee社の株式をそれぞれ取得。
2007年4月にグループの物流機能を集約し、日水物流株式会社を設立。
2009年4月に日本化学飼料株式会社より全面的に事業譲渡を受け、
受け皿となる子会社北海道ファインケミカル株式会社を設立し、
ファインケミカル事業を拡大。
2011年8月に創業100年記念事業の一環として、
福岡県北九州市戸畑区に「ニッスイパイオニア館」を開設。
私達と同様に、フレンズの方々にも様々な栄養素が必要であり、
EPAもその一つに含まれているのではないかと考えられます。
フレンズの方々の主食であるジャパリまんは、
そういった栄養素のバランスも考慮して製造されているものと想像できます。
身体の健康は普段の生活では気付きづらいものでありますが、
その健康を支えているのは毎日の食事のバランスであります。
この日を機に、栄養バランスについて考えられるのも良いかもしれません。
本日もお祈りいたします、みんみー。