本日はジョージ・ジョン・ロマネス氏の命日であります。
ジョージ・ジョン・ロマネス氏はカナダ生まれの
イギリスの進化生物学者/生理学者でいらっしゃいます。
比較心理学の基盤を作られ、ヒトと動物の間の認知プロセスと
認知メカニズムの類似性を指摘された功績を残されております。
カナダのオンタリオ州キングストンにて、スコットランド長老派の牧師
ジョージ・ロマネス氏の三男としてお生まれになり、二歳の時に両親が
イギリスに帰国された事によって、その後の生涯をイギリスで過ごされました。
当時のイギリスの博物学者の多くと同様にロマネス氏も神学も学ばれましたが、
後にケンブリッジにて医学と生理学を専攻される事を選ばれました。
それに関して、ロマネス氏は学校での教育を受けられる事なく
ゴンヴィル アンド キーズ・カレッジに入学され、1870年に卒業されました。
チャールズ・ダーウィン氏はこの時代の友人のお一人で、
その後の生涯にわたって交流を重ねられました。
その後、生理学者のマイケル・フォスター氏の紹介で、
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのウィリアム・シャーペイ氏と
ジョン・バードン=サンダーソン氏のもとで
無脊椎動物の生理学について研究を続けられました。
1879年、31歳の時にクラゲの神経系の研究を評価され、
ロンドン王立協会フェローに選出されました。
また、1876年と1881年にはイギリス王立協会から
生物科学の賞「クルーニアン・メダル」を受賞されました。
ロマネス氏の進化に関する見解は歴史的に重要であり、
生物学において、自然選択説と遺伝学を中心に
生物学諸分野のアイディアの結合によって形成されている
理論的なフレームワーク「ネオダーウィニズム」はその最たるものであります。
それは「ダーウィニズム」(ダーウィン主義)の現代的に洗練された
新たな形を指す用語として今日でもしばしば用いられております。
ロマネス氏は晩年にオックスフォード大学にて公開講座を開始されました。
それはしばらく後に「ロマネス・レクチャー」と名付けられ、
現代でも引き続き行われている講座として知られております。
1892年の初回にはウィリアム・ユワート・グラッドストン首相が、
第二回にはロマネス氏の友人のトマス・ハクスリー氏が講義を行われました。
テーマは科学だけでなく、政治/芸術/文学など幅広く、
これまでにサー・ウィンストン・レナード・スペンサー・チャーチル首相、
フランクリン・ルーズベルト大統領、進化生物学者のジュリアン・ハクスリー氏、
哲学者のカール・ポパー氏なども講義を行われております。
1894年3月23日、ロマネス氏は46年の生涯を閉じられました。
動物は単細胞生物などから長い時間をかけて現在の姿に至っており、
その動物がサンドスターの影響によってフレンズの姿となる事は
まさに特異と言える現象であります。ジャパリパーク内の研究施設では
そういった点においても研究が続けられているものと思われます。
生物の進化は現在も続いております。
この先、動物がどのような進化を遂げるのかに注目が集まります。
本日もお祈りいたします、みんみー。