本日は雑穀の日であります。
「ざ(3)っこく(9)」の語呂合わせに因んで、
日本雑穀協会によって制定されました。
日本古来からの主食の原点ともいえる雑穀の素晴らしさについて、
より多くの人に知ってもらう事を目的としております。
この日は雑穀料理のコンテスト、会員企業による店頭PR、
雑穀産地でのイベントなどが行われます。
・雑穀とは主穀ではない穀類の総称であり、
生物学的分類ではなく農学的分類となっております。
日本では「主穀」は基本的に米を指すが麦を含める事も多いとされ、
一般に米/小麦/大麦を除く穀類及び擬似穀類を「雑穀」としておりますが、
一方で「雑穀」に豆類を含めるかどうかについて分かれるなど、
定義がやや曖昧となっております。ただ、いずれも小規模に作付けされ、
世界中で食糧や飼料として広く栽培されている作物であります。
狭義ではイネ科の草本のキビ亜科に含まれる穀類を指しますが、
日本ではもっと広く捉えられ、キビ亜科以外のイネ科穀物では、
モロコシ属のソルガム/ハトムギも含まれ、
大豆/小豆/菜豆(インゲンマメ)の豆類、ソバ/キヌア等の擬似穀類、
ナタネ/ゴマ/ヒマワリ等の油糧作物等も含まれます。
雑穀の歴史は紀元前5000年~4000年頃まで遡り、
西アフリカのニジェール川流域でマンデ族によって行われ、
後に東アフリカから東アジアへ伝播したといわれております。
一方で、中国におけるキビとアワは紀元前7000年~5000年頃には
栽培が行われていたとも推測されております。
また、植物考古学者の方々によると、朝鮮半島において中期櫛文土器時代
(紀元前3500~2000年頃)と推定される雑穀農耕の痕跡が発見されております。
・一般社団法人 日本雑穀協会は2004年10月22日に設立された団体で、
東京都中央区に事務局を構えております。
雑穀の普及・啓発活動などを通じて、日本国民の食生活環境の向上による
健康増進や食文化の育成、食料自給率の向上など、
日本農業の発展に寄与する事を目的としております。
主な事業内容は以下の通りであります。
・雑穀の普及と啓発
・雑穀の機能性等に関する研究、その他雑穀に関する調査/情報収集/提供
・雑穀に関する料理、加工品の開発
・雑穀市場の健全な育成
・雑穀生産農家の育成及び生産支援
・雑穀の生産/加工/流通関係者との調整/協力/連携
・雑穀に関する資格制度の運営
・雑穀及び雑穀に関する書籍・加工品等の販売
・その他、本協会の目的を達成するために必要な事業活動
および関係団体・個人との連携、となっており、より具体的には、
・雑穀に関わる優れた人材の育成する「雑穀資格制度」、
・健全な雑穀市場の形成と発展を目的に、有資格者による
厳正/公正/専門的な審査で優れた食品を表彰する「日本雑穀アワード」、
・雑穀の産地形成や地域振興、研究協力等を通じて、
日本農業に貢献し、食料自給率向上に取り組む「雑穀産地支援」、
・雑穀の価値や魅力を多くの方に伝え、活用を広げて普及につなげる
様々な活動を推進する「雑穀活用促進」など活動は多岐にわたっており、
また、産地/研究機関/関連団体との交流や普及促進企画、
アメリカ雑穀協会によるアップデート情報、ホームページでの情報公開等々、
雑穀に関するあらゆる情報を網羅しております。
フレンズの皆様の主食であるジャパリまんは、
栄養バランスを考えられて作られた完全栄養食であります。
その材料についての詳細は明らかとなっておりませんが、
その高い栄養価から、雑穀も使用されている可能性があります。
近年のヘルシー指向から、雑穀はこれから更に注目を浴びる存在であります。
雑穀そのものは生産量が多くないので価格は安くはありませんが、
食事を健康の第一歩と考えられるなら、取り入れられて損はないかと思われます。
本日もお祈りいたします、みんみー。