本日は1966年に日本大学理工学部が制作した人力飛行機
「Linnet(リネット)」が、日本初となる人力飛行に成功した日であります。
・「Linnet」は日本大学理工学部の木村秀政教授の指揮のもと、
10名の学生の方々により設計/製作された人力飛行機であり、
全長5.60m/全幅22.30m/全高4.19m/翼面積26.00㎡/
機体質量50.60kg/全備質量108.60kgとなっております。
・1963年、当時の日本大学理工学部の機械工学科航空専修コースで、
木村秀政教授(第6代理工学部長)が卒業研究として
人力飛行機の開発を始められました。充分な資料やデータがない状態で
人力の測定と操縦方法の模索から始まり、東京大学の航空宇宙研究所の
場所を借りられるなどして数々の試行錯誤と苦労を重ねられながら、
1966年1月25日に機体の完成へと漕ぎ着けられました。
間もなく木村教授によって「Linnet」(鳥の名前:和名ムネアカヒワ)
と名付けられた機体は翌月27日に調布飛行場にて15mの距離を飛行し、
日本における人力飛行機の初飛行という偉業を達成されました。
その偉業は、各社新聞に「リネット遂に空に羽ばたく」「飛んだぞ 人力飛行機」
「フワリと空に3メートル 高度は世界新 日本初の人力飛行機」
などと大きく取りあげられ、海外にも報道されました。
当時の「Linnet」のパイロットを務められた岡宮氏は、
今でも離陸する瞬間の感動が忘れられないと仰っております。
また、「はじめは、人間の力で空を飛ぶなんて夢があると思い、
その開発に手を挙げたそうです。そこには思いもよらない難題・困難が
たくさん待ち受けていた。その厳しい時間を、頭を使い、体を使い、
徹夜の日々を過ごしながらも仲間たちと懸命に努力して乗り越えてきた。
その達成感は何にも代えがたかった。人間の力は捨てたもんじゃないと思った。
これからは、是非世界で戦ってほしい。
世界に日本の技術ありというのを目指して欲しい。」とも語られております。
初飛行では僅か15mであったの飛行距離は、この50数年の間に
公認日本記録樹立と更新を2回行い、未公認ながら世界記録を樹立し、
テレビ番組「鳥人間コンテスト」において滑空機の2回を含めて
10回の優勝を成し遂げるなどの大きな進展を遂げております。
一心不乱に人力飛行機の開発に取り組まれた情熱と魂は、
木村教授が定年退職された後に、理工学部航空研究会に
サークル活動として引き継がれ、現在までに60機以上が開発されております。
けものフレンズにおける鳥類のフレンズの方々の皆様は、
フレンズとなられる際にその翼は元の動物と比べて
大きさが変わっており、場所も頭部に移っております。
アニメ一期においてトキ様は飛行のしやすさを挙げられており、
飛ぶ事のできないかばん様は空中での移動に驚いておられました。
人類にとって飛行は未知のフィールドへの挑戦の歴史であり、
現在までに様々な方法で空の移動が行われてきました。
これからのカーボンニュートラルに向けた世の中において、
空の移動はどのようなものとなるのでありましょうか?
本日もお祈りいたします、みんみー。