本日は天気図記念日であります。
1883年のこの日に、日本初となる天気図が
作成された事を記念して制定されました。
ドイツの気象学者のエルウェン・クニッピング氏の指導のもと、
日本全国11箇所に設置された測候所のデータを江戸城本丸跡
(現在の皇居東御苑辺り)に設置された東京気象台にて集計し、
そのデータをクニッピング氏が英語で天気概況を下書きされて、
日本語表記に翻訳したものだったとされております。
また、当初は翻訳された天気図を印刷して掲示する方式を採っており、
公表される天気図の掲示場所は東京の新橋と
神奈川の横浜の2箇所に限られておりました。
更にその天気図自体も専門的な内容のものだった事から、
天気に関する専門的な知識がないと見ても理解できず、
公表場所も限られていた事から一般的な認知は低かったといわれております。
なお、印刷して正式に発行し始めたのは同年3月1日からでありました。
・天気図とは、様々な規模の気象現象を把握するために、
地図上に天気/気圧/等圧面における高度/気温/湿数/渦度などの値を、
等値線その他の形で記入した図の事であります。
1820年にドイツの気象学者のハインリヒ・ヴィルヘルム・ブランデス氏が
観測データを郵送等で収集/発表された天気図が世界初とされております。
毎日、世界時0時と12時、加えてその間の3時間ごと
(日本時間では朝3時から夜21時)に、世界中の地上気象観測地点数千箇所にて
気象観測データをまとめて送信します。また、海上の船舶や
上空の観測気球などからもデータが集められます。各地域の気象機関は、
そのうち必要なデータを使用して天気図を作成し、
現在の気象の解析や今後の気象の予報に利用します。
データの解析にコンピュータを使用する事はありますが、
天気図の作成には熟練した技術も必要であり、
手書きに頼る部分もまだ残されております。
主要地点の気象観測データはファクシミリや無線などでも配信されており、
気象関係者以外の方でも入手する事ができるため、
天気図作成の知識があればどなたでも天気図を作成される事ができます。
一般に用いられる天気図は「地上天気図」であり、
一般的に「天気図」といえば地上天気図の事を指します。
等圧線の形で気圧が記入されている他に、前線や天気記号、
低気圧や台風などの大気擾乱の位置がプロットされております。
天気図は地上天気図の他に「高層天気図」があります。
また、現在の気象の状態を表す実況天気図に対して、
近い将来の気象の状態を表す「予想天気図」も使われております。
一般的に「天気図」といえば地上天気図の事を指します。
また、地上天気図や高層天気図などにおいては、世界的には世界気象機関
(WMO)が統一基準を定めた国際式天気図が用いられております。
日本では、地上天気図に限り、一般向けにより簡易で分かりやすい
「日本式天気図」も用いられております。
天気図では、気象衛星画像との比較をしやすくしたり、風向などが図上に
正しく記入できるよう、緯度ごとに異なる図法を使用しており、
中緯度の天気図においてはランベルト正角円錐図法が最も使用されております。
ジャパリパークは作品ごとに異なる部分が様々あり、
アニメ一期のジャパリパークはサンドスターが気候にも影響を及ぼしております。
しかし、どの「ちほー」においても気象そのものは常に変化しており、
「ちほー」によっては雨や吹雪が発生したりもします。
天気図は私達の生活にとって一般的な存在となっており、
その日その時の行動にとって重要な役割を果たしております。
その天気図や天気予報は専門家の方々の努力の賜物であり、
今更ながら頭が下がる思いであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。