本日は動物学者のジョン・エドワード・グレイ氏の誕生日であります。
ジョン・エドワード・グレイ氏はイギリスの動物学者いらっしゃいます。
植物学者のサミュエル・フレデリック・グレイ氏のご子息であり、
兄のジョージ・ロバート・グレイ氏も動物学者でいらっしゃいます。
1800年2月12日、グレイ氏はイギリス・イングランド中部の
ウェスト・ミッドランズ州の都市ウォルソールにてお生まれになりましたが、
一家はすぐにロンドンに引っ越され、グレイ氏はそこで医学を学ばれました。
また、1821年には父親が著書「イギリスの植物の系統」を出版される際には、
その手伝いも行われました。この「イギリスの植物の系統」は、
フランスの植物学者アントワーヌ・ローラン・ド・ジュシュー氏の分類体系で
イギリスの植物を初めて記述した書籍であった事から、
サミュエル氏は当時の保守的なイギリスの植物学者と対立される事となり、
ロンドン・リンネ協会から除名されてしまわれた経緯がありました。
その事から、グレイ氏の関心は植物学から動物学へと向かう事となり、
1824年に大英博物館の動物学部門に加わられ、
動物学部門のキュレーターのジョン・ジョージ・チルドレン氏の
収蔵品カタログの爬虫類の部分を担当されました。
その一方で、1833年にロンドンにて昆虫学学会を創設されました。
1840年、チルドレン氏からキュレーター職を引き継がれました。
グレイ氏は大英博物館にて勤められた50年間の中で、500篇近くの
学術論文を発表され、その中には新種の記載も数多く含まれております。
それらの標本は動物学のありとあらゆる部門の採集者によって
世界各地から博物館にもたらされた物でありましたが、鳥類については
博物館の同僚でもある弟のジョージ氏に新種記載を任せておられました。
その後は1874年のクリスマスまでキュレーター職を務められ、
1875年3月7日、グレイ氏は75年の生涯を閉じられました。
余談として、グレイ氏は切手収集を趣味とされており、
イギリスにおいて発行された世界最初の切手「ペニー・ブラック」が
販売された1840年5月1日に、保存のために何枚か購入されました。
グレイ氏は世界で最初の切手収集家の一人として知られております。
けものフレンズに登場されるフレンズの方々の基となる様々な動物は、
多くの動物学者や研究員の方々によって発見/解明されてきた動物であり、
そこに至るまでには多くの手間や時間が費やされているのは間違いありません。
この地球には、まだ知らない動物がどこかで暮らしている可能性があり、
その動物についての知識を深める事も大切であります。
それは、私達の生活による影響が、やがてはその動物達の生活に
関わってくる可能性も充分に考えられるからであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。