本日はトムとジェリーの誕生日であります。
お調子者でドジなネコのトム様と、いたずら好きでお茶目な
ネズミのジェリー様が追いかけっこを繰り広げられる
ドタバタコメディアニメ映画「トムとジェリー」の第一作となる短編作品
「上には上がある」(原題:Puss Gets The Boot)が、
1940年2月10日にアメリカにて劇場公開された事に因んで、
ワーナー・ブラザース・ジャパン合同会社によって制定されました。
記念日を通して「トムとジェリー」の様々な作品の
プロモーション活動を行う事が目的としております。
・「トムとジェリー」は、アメリカの映画会社である
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)に所属されていた
アニメーターのウィリアム・ハンナ氏とジョセフ・バーベラ氏が創作された、
1940年から続く短編アニメーション映画シリーズおよび
テレビアニメ/カートゥーン/ギャグアニメ作品であります。
体が大きく短気な一方、お調子者でおっちょこちょいで
どこか憎めない部分のあるネコの「トム・キャット」様と、
体は小さいですがいたずら好きで、追い掛けて来られるトム様を
事もなげにさらりとかわされるネズミの「ジェリー・マウス」様による
ドタバタ劇をナンセンスとユーモアたっぷりに描いたアニメ作品で、
アカデミー賞を2021年11月現在最も受賞したアニメ作品となっており、
これはディズニー作品以上の受賞記録となっております。
・1930年代後半、アメリカではアニメーション(カートゥーン)の分野において、
ウォルト・ディズニー・プロダクションとフライシャー・スタジオが
しのぎを削っている状態であり、他の映画会社もこの2社に負けじと
カートゥーン作品を手掛けはじめておりました。
1937年にアニメ部門を設立したMGMも例外ではなく、新しい作品を創るべく、
アニメーターのハンナ氏とバーベラ氏に制作を依頼しました。
1940年2月10日に第1作目「上には上がある」がアメリカで公開された当時、
「TOM and JERRY」というタイトルは付けられておらず、
当初のトム様の名前は「ジャスパー(Jasper)」、
ジェリー様の名前は「ジンクス(Jinx)」と呼ばれておりました。
製作もお馴染みのハンナ=バーベラの2人の連名ではなく、
「ルドルフ・アイジング」様という全く別の名前が冒頭で公開されておりました。
「トムとジェリー」に限らず、上映時間が7分程度の短編アニメは、
アメリカの映画館ではニュース映画や予告編と共に実写映画の前に前座として
上映されており、子どものみならず大人も楽しむために作られておりました。
・1940年から1958年までは「ハンナ=バーベラ」名義の作品が制作されました。
1961年から1962年までは、1957にアニメーション部門を閉鎖させたMGMが
1960年にトムとジェリーの新作短編シリーズを再開させるにあたり、
チェコスロバキアの首都プラハに拠点を置くジーン・ダイッチ氏のスタジオ、
「レンブラント・フィルム」にて作品が制作されました。
1963年から1967年までは、MGMがバッグス・バニー様やダフィー・ダック様を
主人公としたアニメーション短編シリーズで名高いアメリカ人監督の
チャック・ジョーンズ氏を起用して作品が制作されました。
一方、1965年から「ハンナ=バーベラ」作品がCBSにて
土曜の朝からテレビ放映され人気を博し、1972年9月まで放送されました。
1975年から1977年までは「The New Tom & Jerry Show」というタイトルで
「ハンナ=バーベラ」名義の新作がテレビシリーズとして制作され、
ABCで土曜の朝のカートゥーン枠に放送されました。
1980年からは「The Tom and Jerry Comedy Show」
というタイトルでテレビ向けに短編作品群が制作され、
1983年までの間、CBSにて繰り返し放送されました。
1986年にCNN創業者テッド・ターナー氏がMGMを一時的に買収し、MGMの旧作
および新作製作権がターナー・エンターテイメントの手に移ったため、
以降のシリーズはターナー・ブロードキャスティング・システム系列の会社での
制作となりました。これは元々MGMとターナー・エンターテイメントが
関わっておりましたが、1996年にターナーがタイム・ワーナーに買収されて
傘下となったためMGMとして関わる事はなくなり、
ワーナー・ブラザースとして作品が制作される事となりました。
それからは、劇場版長編作品/OVA長編作品/テレビ向け短編作品/
短編作品群が現在に至るまで制作されております。
・日本では1964年にTBSテレビとTBS系列でテレビ初公開されて以来、
現在に至るまで様々なチャンネルにて幾度も繰り返し再放送されております。
また、作品の映像ソフトも数多くリリースされており、
現在に至るまで愛され続けている作品となっております。
けものフレンズには様々なネコおよび
ネズミのフレンズの方々がいらっしゃいます。
トム様やジェリー様のように追いかけっこをされる事はないと思われますが、
捕食関係の失われたフレンズという存在となられてからは、
どのフレンズの方々も友好的な関係を築いていらっしゃいます。
「トムとジェリー」は動物を主役とした作品のベンチマークの一つであります。
「けものフレンズ」にとっては動物の擬人化における偉大なる先達でもあり、
やがては「トムとジェリー」と並ぶコンテンツとなる事を願っております。
本日もお祈りいたします、みんみー。