本日は船穂スイートピー記念日であります。
1月にスイートピーの品質や量が安定し、本格的なシーズンを迎える事と、
「いい(1)ふ(2)な(7)お」の語呂合わせに因んで、
JA晴れの国岡山・船穂町花き部会によって制定されました。
岡山県倉敷市船穂町の名産の一つである
スイートピーの認知拡大を目的としております。
・スイートピーはマメ科レンリソウ属の植物で、
和名ではジャコウエンドウ(麝香豌豆)/カオリエンドウ(香豌豆)/
ジャコウレンリソウ(麝香連理草)などと呼ばれております。
また、2月15日/3月15日/3月20日/6月9日の誕生花となっております。
イタリアのシチリア島を原産とする一年草で、
日本では主に観賞用として栽培されております。弱酸性土壌が適しており、
直根性で移植を嫌う性質であります。また、種蒔きは秋に行われます。
有毒植物であり、成分は同属の種に広く含まれるアミノプロピオニトリルで、
豆と莢(さや)に多く含まれます。多食した場合、ヒトの場合であれば
神経性ラチリスムと呼ばれる痙性麻痺を引き起こし、
歩行などに影響が出る事があります。他の動物の場合であれば
骨性ラチリスムと呼ばれる骨格異常が生じる事があります。
・1695年に修道僧のクパーニ氏によって発見され、
その後、イギリスにて園芸植物として発展していきました。
本格的に改良や交配が進んだのは19世紀後半になってからであり、
トレヴァー・クラーク氏とヘンリー・エックフォード氏の尽力により、
多彩な品種が誕生しております。
エドワード7世の王妃・アレクサンドラ王妃はスイートピーを愛しておられ、
祝いの場では装飾としてスイートピーがふんだんに用いられ、
エドワード朝を象徴する花となっております。
また、遺伝学の実験植物としても用いられており、「メンデルの法則」を
英語圏の研究者に紹介され、その普及の先頭に立たれたイギリスの遺伝学者
ウィリアム・ベイトソン氏は、実験にスイートピーを用いられました。
ジャパリパークの敷地となっている場所は
海底火山の噴火によって出現した島であり、
その豊かな土壌からは数多くの植物が自生しております。
どこかにスイートピーが自生していても不思議ではないと思われます。
地球には季節ごとに数々の花が咲いており、その美しさや愛らしさで
人々を魅了するだけでなく、その一輪一輪が地球の美しさそのものであります。
この日を機に、様々な花に注目されるのも良いかもしれません。
本日もお祈りいたします、みんみー。