本日は世界オランウータンの日であります。
いつ、どなたによって制定されたかは明らかになっておりません。
・オランウータンとは、ヒト科オランウータン属に分類される構成種の総称で、
語源はマレー語の「orang(人)hutan(森)=森の人」であります。
アジアの熱帯にのみ生息しており、国でいえばインドネシアとマレーシア、
島でいえばスマトラ島北部とボルネオ島が生息域となっております。
構成種はオランウータン1種から基亜種のボルネオオランウータンと
亜種のスマトラオランウータンに分類されておりましたが、
2017年にスイス・チューリヒ大などの国際研究チームによって、
スマトラオランウータンのトバ湖以南の個体群が、形態や分子系統解析から
タパヌリオランウータンとして分割・新種記載されております。
オランウータンの特徴は様々な資料にて示されておりますが、
その中でも際立ったものを幾つか挙げてみますと、
・下腕の橈骨と尺骨が非常に長く、腕全体の長さは脚の2倍もある。
また、大腿骨を骨盤に保持する股関節の靭帯がないため、
ヒトや他の霊長類と異なり、足の動きに制約が少ない。
・ゴリラやチンパンジーのようなナックルウォークをせず、
地面を歩くときは第2関節から第3関節の間を地面に着け、
腕で体全体を前後に振り子のように振りながら前に進む。
・低地の熱帯雨林に生息し、樹上で生活をする。広い行動圏を持ち、
メスよりもオスの方が行動圏が大きく、1日あたり200~300mを移動する。
基本的に単独で生活するが、採食の際には1つの樹木に
複数の個体が集まる事もある。幼獣や若齢個体では集団で遊ぶ、
ペアで行動する、子連れの母親の後をつける事もある。
・東南アジアの熱帯雨林では数年に1度だけ森の木々が一斉に開花/結実する
「一斉開花」と呼ばれる現象があり、その年に「食いだめ」をして
体内の脂肪を蓄え、果実が少ない時期はこの脂肪を消費しながら耐える。
・子供の時期に亡くなる確率は非常に低く、数%という報告がある。
寿命は未だ判然としていないが、飼育下では50年生きた個体も存在する。
・大人のオスの顔の両脇にある「フランジ」と呼ばれる張り出しは
強いオスの象徴で、フランジは一度大きくなると小さくなる事はない。
フランジを持つオスは大きな「のど袋」を持ち、
「ロング・コール」と呼ばれる独特の音声を発する。
・握力は大人のオスで500kg程度と推定されている。
以上の事だけでも、オランウータンの特徴が際立っております。
けものフレンズにはオランウータンのフレンズがいらっしゃいます。
旧アプリ版にはボルネオオランウータン様が登場されており、
「森の王」ヘラジカ様のもとで森の食料の管理を務めておられます。
また、「ボルネオ保全プロジェクト」とのコラボにおいてリデザインされ、
その際には名前が「オランウータン」様となっております。
オランウータンは、開発や森林火災による生息地の破壊、
展示用やペット用の乱獲などにより生息数は減少しており、
生息地においては販売や飼育が法的に禁止されております。
そして、ワシントン条約附属書においても絶滅危惧種に指定されております。
日本においては複数の動物園にて飼育されておりますが、
1990年をピークに個体数は減少しており、それを受ける形で
ポンゴ属(オランウータン属)単位で特定動物に指定されております。
自然を好む「森の人」は私達にとって大切な仲間であります。
彼らのためにも、日々の取り組みを積み重ねていきたいものであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。
オランウータンの日なので、けもねお公式ツイッターでみんみ教徒さんのこちらのコメント紹介させてもらってもよろしいでしょうか?
やたら長い文章でありますが、
このようなものでよろしければ、よろしくお願いいたします。
ありがとうございます!