本日は1843年にデンマークの首都・コペンハーゲンにて、
テーマパーク「チボリ公園」が開園した日であります。
・チボリ公園は1843年8月15日にデンマークの首都
コペンハーゲンにて開園した遊園地で、
1583年に開園したデンマーク・クランペンボーの「デュアハウスバッケン」、
1766年に開園したオーストリア・ウィーンの「プラーター公園」内にある
遊園地に次いで、世界で3番目に歴史のあるテーマパークであります。
1843年、出版業を営まれるジャーナリストのゲオ・カールステンセン氏が、
当時のデンマーク国王・クリスチャン8世から約6haの土地を借り受けられ、
コペンハーゲンに誕生させたのが始まりである。
土地を貸し出される際に国王は態度を渋っておられましたが、
カールステンセン氏は「娯楽を提供する事で国民の関心が政治から離れる」
との提言によって国王を説得されたと言われております。
開園初日の来場者数は3615人。その後、チボリ公園の魅力は国内外へと伝わり、
開園1周年の日には来場者数は16000人を突破しております。
現在においては敷地面積は82717㎡となり、創設以来の来場者数は
2億7千万人以上を数える世界有数の観光スポットとなっております。
童話「人魚姫」で有名な作家のハンス・クリスチャン・アンデルセン氏は、
作品の執筆にあたって構想を練られる際に
チボリ公園にしばしば足を運ばれたと言われております。
また、ウォルト・ディズニー氏はディズニーランドについての
構想を練られる際にチボリ公園に再三にわたって足を運ばれ、
様々な点を参考にされたと言われております。
・そして、日本においてチボリ公園で思い浮かぶ場所といえば、
岡山県倉敷市にて営業されていた「倉敷チボリ公園」でありましょう。
1997年に旧倉敷紡績(クラボウ)倉敷工場跡地に開園し、
運営は岡山県などが出資する第三セクターの
「チボリ・ジャパン株式会社」によって行われておりました。
名前の通り、デンマークのチボリ公園をモデルとしており、
敷地面積・約12haの園内にはデンマークやアンデルセン氏をイメージした
庭園/アトラクション/ショップ/レストラン/劇場などが点在しておりました。
開園直後のお盆期間には東京ディズニーランドに次いで多い来場者数を記録し、
開園後の数年間は200万人台を保っておりましたが、
景気の後退など様々な要因によって来場者数は年々減少していきました。
2008年11月の時点で20ヵ所のアトラクション、
13店の土産物店、14店のレストランが展開されておりましたが、
経営難のため2008年12月31日(正確には2009年1月1日の午前1時)の
営業終了をもって閉園し、11年の歴史に幕を下ろす事となりました。
なお、閉園後も「アンデルセン広場」は残っており、
その中心にある「からくり時計」は今でも稼動しております。
けものフレンズにおいて遊園地で思い浮かぶのは、
やはりアニメ一期の最終回かもしれません。
例えば倉敷チボリ公園のように閉園した遊園地は器材等が撤去されますが、
あの「ゆうえんち」はセルリアンの襲来以降は完全に放置された状態で、
老朽化したままのアトラクションは文明の終焉を思わせるものでありました。
しかし、フレンズの方々にとっては遊び場の一つであり、
無邪気に遊んでおられる姿が微笑ましくある一方、
ある種の物悲しさをも感じさせると考えるのは私だけでありましょうか?
余暇を楽しむという事をある種の無駄と捉える方もおられるかもしれませんが、
生き物にとって「楽しむ時間」というものは、健康面を含めた生涯の充実にとって
極めて重要なものであり、それは歴史が証明しております。
楽しむ事が笑顔や優しさを生み出し、その優しさが周りの方々の幸せを呼ぶ事、
その広がりや循環こそが世界の平和に欠かす事のできない要素であり、
その事を終戦記念日の本日だからこそ改めて考えていきたいものであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。