7月の最終金曜日は世界コアラの日であります。
オーストラリアコアラ基金によって制定されたコアラ救済デーで、
日本では2000年から実施されております。
・コアラは哺乳綱双前歯目コアラ科コアラ属に分類される有袋類で、
オーストラリアのクイーンズランド州南東部/ニューサウスウェールズ州東部/
ビクトリア州/南オーストラリア州南東部に生息しております。
日本語での別名はコモリグマ(子守熊)またはフクログマ(袋熊)であります。
コアラの特徴は様々な資料にて示されておりますが、
その中でも際立ったものを幾つか挙げてみますと、
・通常は単独で行動し、繁殖期のみ複数で行動する。
・尻尾は退化しており存在しない。
・メスは有袋類ならではの育児嚢を持つ。
・脂肪が少なく筋肉質で特に四肢の筋肉が発達しており、
長く爪等により樹上を素早く移動できるなど樹上生活に適応している。
・樹間を移動する際に地上に降りたりする事もあるが、
時には数mほどであれば樹間を飛び移る事もできる。
・一般に動物の餌として適さないユーカリの葉を好んで食べるが、
多くのユーカリの中から数種類を選び、また、その他の植物も食べる。
・母親は盲腸内でユーカリを半消化状態にする事で、
パップという緑色の離乳食を作って子供に食べさせる。
・常食する食物の栄養が乏しく、活発に行動するエネルギーを得られないため、
1日のうちの18~20時間を眠って過ごす事でエネルギーを節約している。
以上の事だけでも、コアラの特徴的な能力に驚かされます。
・オーストラリアコアラ基金は、オーストラリア国内に生息している
野生のコアラを長期的かつ効果的に保護していく事を目的とした
NGO団体にして非利益団体であります。コアラの保護に必要な資金は
スポンサーシップ/「コアラの日」キャンペーン/コアラ・エコツアーの実施/
プロモーション活動/コアラ関連商品の売り上げ、
そして法人および個人からの寄付によって賄われております。
けものフレンズにはコアラのフレンズがいらっしゃいます。
有袋類のフレンズならではのエプロン姿の外見が特徴的で、
温厚な性格/ゆったりとした口調で語尾を伸ばされる話し方等々、
優しさと母性に溢れる様子は、癒し系と呼ぶに相応しいものであります。
なお、パップの作り方は秘密という事となっております。
コアラの生息数は森林伐採や山火事による生息地の破壊、
毛皮目当ての狩猟による乱獲、交通事故などにより減少し、
ワシントン条約附属書Iにおいて絶滅危惧に指定されております。
日本でも1984年に導入されて以来、人気の動物となっておりますが、
近年になってコアラの飼育数が減少しているため、コアラを飼育する
全国の動物園による協同繁殖の取り組みが行われております。
コアラ達がこれからも安心して暮らせる世の中とするために、
私達の日々の取り組みの積み重ねは更に重要となってくるのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。