オーブ「くっ…」
デビルマスク「ガイ!!」
セルリアンクイーン「そろそろ限界のようね…」
デビルマスクが撹乱しオーブが防御に専念する作戦にチェンジした彼らだったが、ここにきてオーブの負荷が限界に達した。幾ら防御に優れた形態といえど、止められた時の中で重ねられる攻撃に耐え切れなかったのだ。
セルリアンクイーン「次で終わりです。“時喰らい”」
デビルマスク「くそっ…!」
なんとか阻止しようとするも間に合わず、時間が奪われてしまう。
セルリアンクイーン「まずはあなた達が保存対象になりますね…ふふふ」
勝利の確信にほくそ笑んだ、その時だった。
ジョニィ「ACT4ォオオオオ!!」
目の前に、唐突にピンク色の人型が出現したのは。
拳が振り上げられる。狙うは、セルリアンクイーン。
セルリアンクイーン「マガセルオロチ!」
マガセルオロチ「ゴルルラァ!」
展開された触手が、クイーンを守るように覆う。
だが。
ジョニィ「Lesson5はこの為にッ!」
ジョニィの“牙”の前には無意味だった。
その一撃は、全ての理屈を超えて、狙った対象を死に追いやる。
クイーン「な、にッ!?」
ジョニィ「いけぇええええ!!」
触手の壁を突き破った“task”の一撃は。
狙いを僅かに逸れ、クイーン上半身の右側を吹き飛ばした。
ジョニィ「しくじった!?」
本来ジョニィのスタンド“task ACT4”は、ジョニィが死を望んだ存在に当たり次第確定された死をもたらす能力を持っている。そしてその能力は今回も発動したのだが、なんと触手の壁に触れた際にその力の大半を“喰われて”減衰され、トドメを刺すに至らなかったのだ。
だが、オーブ達を助けるには充分過ぎた。
クイーン「時、喰らい、が…!」
ジョニィ「やった、解除された!」
時間切れになり、解除される時間停止。
クイーンは急いで再始動しようとするが…
クイーン「この、もう一度…!?」
マガセルオロチ「ガ、ラ…!」
発動しない。同時に、マガセルオロチが力尽きたようにしゃがみこむ。
クイーン「まさか、ここで体力が!?」
オーブ「今だ、やれぇええええ!!!」
オーブの声に、かばんが目を見開く。
かばん「けもハーモニー、おねがいします!!」