カコ?「本当によくやってくれましたよ、あなた達は。せっせとメモリを見つけては破壊し、見つけては破壊の繰り返し。お陰で、これだけの量の悪質な地球の記憶が集まりました」
博士「それは…どういう事なのです!?」
ガイ「奴の目的は、メモリに入った地球の記憶を集める事だったんだ。だからメモリを破壊させ、秘められたエネルギーを露出させる必要があった!」
カコ?「ご名答。もっとも、そこの貴方のせいでメモリの半分程は破壊されずに残ってしまいましたが…これだけ集まれば充分です」
スネーク「過去に遡り、全てをセルリアンの手で保存するには…か?」
かばん「え!?」
気付かれず忍び寄ったスネークが、背後から銃を突き付ける。それを受けてなお、カコの偽物は笑ったまま。
カコ?「ふふふ、随分と古典的な脅しをするんですね」
スネーク「御託は良い。どうせ図星だろうがな。そして、俺が引き金を引けば全てがパァだ」
カコ?「…ええ。元々はそのつもりでしたよ?
元 々 は 、ね」
スネーク「何?」
カコ?「私はかつて敗れてから、長い年月を再生に費やして来た。その折に、何の因果か見えたんですよ。異世界で猛威を振るう“超大魔王獣”の姿が」
ガイ「…!?まさか…」
カコ?「うふふ、忘れるわけが無いでしょうね!貴方を何よりも苦しめた、全てを喰らい尽くす獣!それを見て私は思いついたのよ」
カコ?「星を食い尽くせるセルリアンを創れば、過去に行かずとも世界を丸ごと保存出来ると!!!」
スネーク「もう良い、喋るな!死ね!」
ガイ「貴様ー!!」
かばん「ガイさん、待って!」
スネークが引き金を引こうとし、ガイが飛び出し、それをかばんが止めようとする。
だが。
カコ?「もう、遅い」
銃弾が偽物のカコの頭を撃ち抜く。
彼女の手からカプセルが落ちる。
それが地に落ち割れて、煙が土に染み込んだ。
その瞬間だった。
「ゴガァアアアアアア!!!!」
火山が、
飲 ま れ た 。
全てを喰らい尽くす怪獣、マガタノオロチ。
オーブをかつて苦しめたその存在のコピーが、目覚めたのだった。