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みんみ教徒の集い / 3303

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3303
流浪のみんみ教徒 2022/05/01 (日) 06:03:02 修正 457e0@d1622

本日から五月に入ります。
早いもので、一年の三分の一が過ぎました。
昼夜の寒暖差が大きい時期でありますので、
体調の管理はしっかりと行いたいものであります。

本日は1776年に秘密結社「イルミナティ」が設立された日であります。
・イルミナティは、イエズス会の修道士でいらっしゃった
 インゴルシュタット大学教授のアダム・ヴァイスハウプト氏によって、
 1776年5月1日に創設された秘密結社であります。
 「バイエルン啓明結社」「バヴァリア啓明結社」「幻想教団」
 「イリュミネ教団」「イルミナーテン」「啓明団」「蒙者教団」「啓明結社」
 「バイエルン幻想教団」「照明派」「光明会」とも呼ばれております。
 なお、歴史上には他にも「イルミナティ」という名前が付けられた
 様々な狂信的団体も存在しております。
・1775年、インゴルシュタット大学の教会法教授で
 法学者のアダム・ヴァイスハウプト氏が、哲学や政治理論に関して
 知的な議論を行う私的サークル「完全論者の教団」を結成されました。
 翌年5月1日、完全論者の教団は「バイエルン啓明結社」へ改称すると共に、
 3つの位階を持つフリーメイソンリー的組織に生まれ変わりました。
 この位階はフリーメイソンの組織を参考にしたものでありますが、
 魅力が伝わらず会員が増える事はありませんでした。
 当初のイルミナティはヴァイスハウプト氏が自身の生徒の中から
 慎重に選ばれた、限られた弟子集団にして秘密の学生団体でありました。
 ヴァイスハウプト氏はイエズス会の大学教育に反対されており、
 国家や教会により排除された全ての教科を学生の方々に学ばせると共に、
 政治や社会に対する批判の力をイルミナティで養わせようとしておりました。
・イルミナティは次第にその人材採用活動をインゴルシュタットから
 アイヒシュテット・フライジング・ミュンヘンなどに広げていきました。
 また、フリーメイソンへ加入する事で自らの組織を強化する戦術を取ったり、
 ドルフ・フォン・クニッゲ男爵の尽力によって
 精緻な位階制度の整備や儀礼次第、各種用語法が考案されるなど、
 教団内のシステム改革によってイルミナティは新しく構築されました。
 例えば、ヴァイスハウプト氏はスパルタクス、クニッゲ男爵はフィロンと、
 ギリシア・ローマの歴史上の人物にあやかった教団名が会員に与えられ、
 地名を呼ぶにもインゴルシュタットをエレウシス、ミュンヘンをアテネ、
 バイエルンをギリシアなどと隠語が使われるようになりました。
 その他、位階ごとに特殊な暗号による通信を行ったり、
 相互認知のための独特の仕草やジェスチャー、
 また一説にはペルシア暦を使っていたともいわれております。
 クニッゲ男爵の考案したこれらの制度や用語法のおかげで、
 イルミナティは1780年代初頭からドイツやオーストリアを中心に
 一大ブームを巻き起こして急速な勢力の拡大を見せる事となり、
 活動の最盛期にはワルシャワからパリ、イタリアからデンマークまでと
 ヨーロッパの広範囲に及びました。イルミナティの独自ロッジは
 数こそ多くはありませんでしたが、ドイツ南部やオーストリアの
 フリーメイソンロッジの大半がヴァイスハウプト氏や
 イルミナティの思想を受け入れ、儀礼も自発的に取り入れてくれた事で、
 イルミナティは少ない負担で勢力を拡張する事ができました。
 なお、イルミナティの会員数として資料に挙げられる600や2000などの数は、
 会員の大半がフリーメイソンの正規派ロッジに所属するシンパであり、
 会員の大部分は官吏/教授/教区司祭などでありました。
・バイエルン政府は、為政者らの中で定着してた陰謀史観から、
 このような有閑階級で爆発的ブームとなっていた秘密結社を危機視しており、
 1784年6月22日、カール・テオドール選帝侯の勅令によって
 秘密結社の会合が禁止にされる事となりました。
 これはイエズス会、ローマ・カトリック教会、黄金薔薇十字団が
 イルミナティの危険性を喧伝していた事によるものでありました。
 会員の方々は地下に潜られましたが、翌1785年には名指しで
 イルミナティの解散が命じられ壊滅的な打撃を受ける事となりました。
 会員の方々は投獄/公職追放/資産没収に見舞われただけでなく、
 会員の関係者宅も家宅捜査の対象となり、設立者のヴァイスハウプト氏は
 ザクセン=ゴータ=アルテンブルク公国に亡命される事となりました。
 これによってイルミナティの実体は消滅し、
 その存続期間は僅か9年間という短命なものでありました。
 19世紀末から20世紀初頭のドイツでは、レオポルド・エンゲル氏による
 イルミナティ復興運動があり、東方聖堂騎士団を組織された
 テオドール・ロイス氏もこれに関与されておりました。
みんみ教は、慈愛と寛容の象徴であらせられる
みんみ様を中心とした穏やかな集まりであります。
みんみ教という名称ではありますが、特定の決まり等は少ないものであり、
その雰囲気などについても非常に穏やかなものであります。
様々な時代において宗教や秘密結社など様々な集まりが結成されておりますが、
その多くが設立された方々の信じる道を進まれた結果であります。
その全てが良いものとは限らないのが現実ではありますが、
思想/言論/信仰などの自由は確保されなければなりません。
それが人間らしい文化的な生活に繋がるのであれば尚更の事であります。
本日もお祈りいたします、みんみー。

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