本日は1965年に日本科学者会議が結成された日であります。
・日本科学者会議は、日本の科学の自主的・総合的な発展と、
科学者としての社会的責任の遂行のための共同組織であり、
「JSA」「日科」といった略称でも呼ばれております。
この会議が1971年から加盟している「世界科学者連盟」には、
これまで副会長/常置委員会委員長/執行評議員を送るなど
先進国の科学者組織として役割を果たしておりましたが、
近年においては「地球的責任のための技術者・科学者国際ネットワーク」
との連携を強めて、科学技術の平和利用等の活動を行っております。
・民主主義科学者協会の各部会が1950年代に殆ど崩壊または
独立した学会に転じてから、科学者の全国組織を望む声が高まりました。
1965年7月に江口朴郎氏ら東京の科学者14人が呼びかけ人となられた事で、
科学者の全国組織を結成する機運が高まり、
同年10月に「科学者の全国組織をめざす東京準備会」が発足されました。
同年12月4日に創立発起人総会を開催、18都道府県/471名が参加され、
1186人の発起人によって結成されました。
1966年3月には機関誌「日本の科学者」を創刊され、
1971年に国際組織「世界科学者連盟」に加盟し、
1976年から隔年で総合学術研究集会を開催しております。
1995年12月には創立30周年記念国際シンポジウムを開催しております。
・伝統的に公害環境問題/食糧問題/思想や文化などの分野で
様々な委員会が活発な活動に取り組んでおり、
近年では生命倫理研究分野でも活動が活発化しております。
また、同会議の機関誌にはノーベル物理学賞を受賞された益川敏英氏が
日本国憲法九条の擁護や科学振興政策などの点において
同会議のスタンスに近い事から度々登場されており、
そうした記事を集めた単行本が発刊されております。
他にも同会議が編纂した出版物が多数発刊されております。
・各都道府県に支部があり、専門委員会として「公害環境問題研究委員会」
「エネルギー・原子力問題研究委員会」「災害問題研究委員会」
「平和問題研究委員会」「食糧問題研究委員会」「保健医療福祉問題研究委員会」
「生命倫理研究委員会」「21世紀社会論研究委員会」「科学・技術政策委員会」
「科学者の権利問題委員会」などが活発な活動を行っております。
その他に「女性研究者技術者委員会」「若手研究者問題委員会」があり、
こちらは日本学術会議の協力学術研究団体となっております。
ジャパリパークは動物園施設として、また調査/研究施設として
様々な科学力が注ぎ込まれて設立された施設であり、
けものフレンズの各作品からその一端を垣間見る事ができます。
また、フレンズの方々の中にも科学に明るい方々がおられ、
代表的な方といえばチンパンジー様や旧アプリ版のギンギツネ様かもしれません。
世の中は科学なくしては成立できないものとなっており、
それは人類の叡知だからこそ成せる業とも言えます。
科学は決して絶対ではなく、それを解明するのもまた科学であり、
そして現在は、地球環境に対して科学力が最も発揮されるべき時なのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。