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みんみ教徒の集い / 3119

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流浪のみんみ教徒 2021/12/01 (水) 00:03:03 457e0@9d143

本日から十二月に入ります。
早いもので、2021年もあと一ヶ月であります。

本日は鉄の記念日であります。
安政4年のこの日、南部藩士の大島高任氏が日本で初めて洋式高炉を使った
製鉄に成功された事に因んで、日本鉄鋼連盟によって1958年に制定されました。
記念日を祝して、この日は鉄に関する展示会やイベントなどが行われます。
・大島 高任(たかとう)氏は明治時代に活躍された鉱山学者でいらっしゃいます。
 文政9年5月11日(1826年6月16日)、盛岡仁王小路にて盛岡藩侍医の
 大島周意氏の長男としてお生まれになり、天保13年(1842年)に17歳で留学、
 江戸にて蘭方医の箕作阮甫氏や坪井信道氏に師事され、
 長崎では採鉱術を学ばれました。嘉永6年(1853年)、
 水戸藩主の徳川斉昭氏から招かれて那珂湊反射炉を建造されました。
 その反射炉で大砲の鋳造に成功されたものの、原材料が砂鉄であった為に
 その性能は高くはありませんでした。西洋と並ぶ高品質な鉄を造るべく、
 良質の鉄鉱石が産出する大橋(釜石)の地にU・ヒュゲーニン氏の著作
 「ロイク王立鉄製大砲鋳造所における鋳造法」を参考として
 西洋式高炉を建造され、安政4年12月1日(新暦1858年1月15日)に
 鉄鉱石製錬による本格的連続出銑に成功されました。
 これは商用高炉としては日本初であり、大島氏は後の明治政府においても
 技術者として高く評価され、鉱業界の第一人者として活躍された事から
 「日本近代製鉄の父」と呼ばれております。なお、日本での高炉による初出銑は、
 安政元年(1854年)に鹿児島の集成館高炉にて行われております。
 翌年の安政2年(1855年)には橋野での高炉建設にも携わられ、
 その後盛岡藩に戻られて蘭学/英語/医学/物理/化学/
 兵術/砲術などを教える学校「日新堂」を創設されました。
 維新後の1871年には岩倉使節団に同行され、欧州の鉱山を視察されました。
 帰国後の1874年には岩手県釜石に新設される国内初の官営製鉄所について
 意見を求められましたがドイツ人技師のビヤンヒー氏と意見が対立。
 政府は小型高炉を造り運河を整備すべしという大島氏の意見を退け、
 大型高炉を造り鉄道を整備すべしというビヤンヒー案を採用しております。
 1875年に大島氏は釜石を去られる事となりましたが、
 その後に官営製鉄所は操業を開始するも3年で頓挫する事となり、
 後年の民間の方々による再建を待つ事となります。
 1890年に大島氏は日本鉱業会の初代会長に就任され、
 後年には那須野の開墾や葡萄園と葡萄酒醸造所の設営にも携わられております。
・一般社団法人 日本鉄鋼連盟は、鉄鋼業の総合的な調査研究機関として
 設立された民間団体で、「日本鉄鋼会」と労働問題の調査研究機関であった
 「日本鉄鋼業経営者連盟」を統合して1948年11月に発足されました
 その後、2001年11月には、鋼材懇話会・銑鉄懇話会の流れを組む
 1947年設立の鋼材倶楽部(2001年3月に亜鉛鉄板会と統合)
 並びに1953年に設立された日本鉄鋼輸出組合
 (2001年4月に日本亜鉛鉄板輸出組合と統合)を加えた3団体の統合が行われ、
 新生・日本鉄鋼連盟として発足されました。また、2011年4月には
 社団法人から一般社団法人に移行し、現在に至っております。
 現在の連盟は51社のメーカー/57社の商社/
 6つの団体からなる会員によって構成されております。
 事業の目的は「鉄鋼の健全な生産、流通、消費及び貿易を促進し、
 もってわが国経済の発展と国民生活の向上に寄与すること」となっております。
 この目的のもと、調査/分析/新技術の開発/「低炭素社会実行計画」や
 「循環型社会づくり」をはじめとする環境問題への取組み、
 更に産業技術短期大学等を活用した優秀な人材の確保や育成など、
 鉄鋼業に関する様々な問題に取り組んでおります。
 主な事業は以下の通りとなっております。
 ・鉄鋼の生産、流通、貿易および消費に関する調査研究
 ・鉄鋼に関する技術の開発向上および普及促進
 ・鉄鋼に関する環境および安全に係る調査研究と対策の推進
 ・鉄鋼に関する労働および経営の改善合理化に係わる調査研究
 ・鉄鋼に関する標準化の推進
 ・鉄鋼の取引に関する合理化の推進
 ・鉄鋼の貿易振興に係わる施策の推進
 ・鉄鋼に関する情報の収集および提供
 ・鉄鋼に関し、政府および関係機関に対する意見の表明ならびに具申または答申
 ・以上に掲げるもののほか、本連盟の目的を達成するために必要な事業
 また、鉄鋼業界では戦後から現在まで優秀な人材の確保や育成に努めており、
 近年では、鉄鋼業界として次世代を担う人材の確保が
 最重要課題との共通認識のもとで様々な活動を展開しており、
 鉄鋼業の社会認知度の向上に努めております。
ジャパリパークは可能な限り自然環境をそのまま利用しておりますが、
運営等に関する建造物は建築技術を駆使して建てられており、
そこには鉄鋼も相応の量が使用されているものと思われます。
パークの気候はサンドスターの影響を受けている可能性があり、
あらゆる条件に耐えうる堅牢な建造物が必須である事が想像でき、
そこにはやはり良質な鉄鋼が欠かせない事でありましょう。
鉄鋼は文明を支える礎と言える重要な素材であり、
その鉄鋼の製造に携わられる方々には頭が下がる思いであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。

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