本日は世界アリクイの日であります。
いつ、どなたによって制定されたかは明らかとなっておりません。
・アリクイは哺乳綱有毛目アリクイ亜目の総称であります。
アリやシロアリを食べる事からアリクイ、
英語でもアントイーター(anteater)と呼ばれております。
分類群の学名「Vermilingua」は「蠕虫状の舌」を意味しており、
稀に「虫舌亜目」とも訳されますが、専ら「アリクイ亜目」と意訳され、
ただし、分類体系によっては下目にもなります。
主な生息地は中南米の森林・草原地帯となっております。
アリクイの特徴は様々な資料にて示されておりますが、
その中でも際立ったものを幾つか挙げてみますと、
・短く柔らかい毛に覆われる。ただしオオアリクイは長く硬い毛に覆われる。
・群は作らず、単独か母子で行動する。
・その学名のとおりミミズのような細長い舌を持っており、
粘着力のある唾液を付け、餌を舌に粘着させて捕る。
・口吻は極端に細長く、口自体も小さく歯がほとんどない。
餌は丸呑みにされるため、虫のような小さな餌か
飼育下においてもペースト状の餌しか食べる事ができない。
・野生のアリクイは1日に約3万匹のアリやシロアリを捕食する。
・嗅覚は優れるが、視覚と聴覚は鈍い。
・前足の第3指は強大な鉤爪を持っており、
蟻塚を崩す時や木登りの時、または捕食者に対する武器として使う。
・尾は長くて力強く、オオアリクイ以外は物に巻きつける事ができる。
・威嚇する時には両前肢を広げて、仁王立ちのようなポーズをとる。
以上の事だけでも、アリクイの特徴が際立っております。
日本でもいくつかの動物園で飼育されている他、個人での飼育例も多く、
実際にペットショップでも販売されている場合もあります。
アリクイという名前からアリ以外は食べないと思われがちですが、
実際にはペースト状にした食べ物なら食べる事ができます。
個人で飼育する場合には、栄養バランスなどの面から食虫動物用の餌を
購入されてからミキサーで粉砕して与えると良いとされております。
ペースト状にした餌を穴をあけた木の幹などに注入しておくか、
ビール瓶など入り口の細い瓶状の物に入れておくと舌を差し込んで食べます。
動物園での飼育などでは後者の方式が多く用いられております。
特に、飼育下のアリクイはマヨネーズを好んで食べる事が知られており、
個人で飼育される場合には、腐敗による食中毒を防ぐために
餌皿代わりの木を毎日洗う事が必須とされております。
アリクイは絶滅の心配が少ない種類もありますが、
山火事や開発などによって生息域に影響を与えている他、
尻尾にある分厚い腱などを目当てに狩猟の標的となる事もあります。
また、オオアリクイが絶滅危惧種に指定されている事もあり、
アリクイの保護に向けた様々な活動が行われております。
けものフレンズにはアリクイのフレンズの方々がいらっしゃいます。
ミナミコアリクイ様/ヒメアリクイ様/オオアリクイ様の他、
厳密にはアリクイ亜目ではないもののフクロアリクイ様もいらっしゃいます。
どなたも容姿や性格など非常に個性的な方々ばかりで、
特に「威嚇のポーズ」は強いインパクトを残しております。
アリクイは前述の通り、人災や狩猟などによって
生息域や生息数への影響が懸念されております。
アリクイ達が安心して暮らす事のできる世の中とするために、
地球環境を考えた取り組みの積み重ねが重要となってくるのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。