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みんみ教徒の集い / 3107

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流浪のみんみ教徒 2021/11/21 (日) 00:03:03 457e0@2d2b1

本日は1946年に朝日新聞大阪本社が
現代かなづかいによる紙面作りを開始した日であります。
・現代仮名遣いとは、日本語を仮名で表記する際の仮名遣いにおいて、
 広義には歴史的仮名遣に対して第二次大戦後に制定された
 新しい仮名遣い(新かな)の事を指し、
 狭義には1986年7月1日に昭和61年内閣告示第1号
 「現代仮名遣い」として公布された日本語の仮名遣いを指し、
 これは1946年に昭和21年内閣告示第33号として公布された
 「現代かなづかい」を改定したものであります。
・平安時代後期以降、表記の混乱に際して、
 長らく藤原定家氏や行阿氏による定家仮名遣が行われてきました。
 仮名遣の歴史は表記の合理性を古典に求め、その語彙を集めて
 辞書としたのが事の起こりでありますが依然として混乱が続き、
 表記の統一は明治以降の教育の普及を待たなければなりませんでした。
 江戸時代になって契沖氏/楫取魚彦氏/本居宣長氏などの国学者の方々が
 初めて仮名遣の表記理念や実証的研究を行われました。
 明治時代以降、教育の普及と共に契沖仮名遣及び
 字音仮名遣を基にした歴史的仮名遣が行われ、
 その表記の理念は契沖氏によって「語義の書き分け」とされました。
 1900年になり表音式かなづかい、続いて漢字制限の論が起こりますが
 反対にあって頓挫しております。これは三十三年式とも呼ばれております。
 明治/大正にわたって何度か国語改良論が起こり、
 この頃の表音式仮名遣が徹底した表音主義であったのに対して、
 後の「現代かなづかい」では歴史的仮名遣として妥協する結果となりました。
 昭和になり橋本進吉氏や時枝誠記氏といった国語学者の方々が
 歴史的仮名遣の理念を「語に基づく(表意、表語主義)」と定められ、
 結果として契沖氏の理念は否定される事となりました。
 1941年に陸軍の「兵器に関する仮名遣要領」において新仮名遣が採用され、
 1946年に第11回国語審議会の答申により「現代かなづかい」が告示されました。
 その理念は、歴史的仮名遣が「古代語音に基づく」ものに対して、
 「現代語音に基づく」ものとして改めたものであります。
 それと同じくして「当用漢字」の漢字制限及びローマ字教育といった
 一連の国語改革が行われ、1981年に「当用漢字」が「常用漢字」に改められ、
 漢字制限は緩やかなものとなりました。
 1986年に「現代かなづかい」は「現代仮名遣い」に改定されております。
ジャパリパークにおいても私達の世界と同じく現代仮名遣いが用いられ、
至るところにてその表記を目にする事ができます。
それはアニメ一期でのクイズの森における立て札でも同様であり、
かばん様が最初から知識を備えておられた事の証左でもあります。
日本語は世界的にも複雑で難解な言語であり、
現在に至るまでの間にも様々な経緯を経ております。
しかし、きめ細やかで豊かな表現は日本語ならではのものであり、
場面や状況に応じた的確で美しい言葉は我が国の誇りなのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。

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