本日は1993年に行われた第41回全日本剣道選手権大会において
宮崎正裕六段と弟の史裕六段が決勝で対戦された日であります。
・宮崎正裕氏は神奈川県警察所属の警察官にして剣道家でいらっしゃいます。
神奈川県横浜市出身で、小学校1年生の時から玄武館坂上道場にて
剣道を始められました。中学校1年生の時に初段の昇段審査を4度受験されるも
合格とはならず、2年生の時に5度目の挑戦でようやく合格されました。
中学卒業後は神奈川県内の剣道強豪校である東海大相模高校に進学され、
剣道部では1年生の時からレギュラーとなられ、3年生の時には県大会にて
個人/団体共に優勝され、インターハイや国民体育大会に出場されました。
高校卒業後は神奈川県警察に勤められ、剣道では1990年から2001年まで
12年連続で全日本剣道選手権大会に出場され、優勝6回と準優勝2回
(2連覇が2回、1996年から5年連続決勝戦進出)の偉業を成し遂げられました。
この他、世界剣道選手権大会にて団体優勝4回/個人優勝1回、
全国警察剣道選手権大会にて優勝6回(3連覇が1回/2連覇が1回)/
準優勝1回/第三位3回、全国警察剣道大会(団体)にて優勝2回、
国民体育大会剣道競技にて優勝1回/第三位2回、
全日本選抜剣道七段選手権大会にて優勝5回/準優勝3回など、
数々の大会にて新記録を樹立し続けられ、それを塗り替えられました。
全日本剣道選手権大会神奈川県予選には2001年を最後に参加されず、
選手とコーチを兼任されました。2003年10月の全国警察剣道選手権大会にて
3回戦で敗退されたのを最後に現役を引退されました。
実弟の宮崎史裕氏も神奈川県警察所属の剣道家で、
1997年の全日本剣道選手権大会では兄弟対決を制して優勝されました。
また、宮崎氏は神奈川県警察の剣道師範として数々の指導実績を残しておられ、
県警での弟子にあたる正代賢司氏/高鍋進氏/勝見洋介氏を
全日本剣道選手権大会優勝に導かれております。
特に高鍋氏は2010年と2011年、宮崎氏以来史上2人目の連覇を達成されました。
2009年、合格率約1%の難関である剣道八段審査に初挑戦で合格され、
2010年に自身初の八段戦である寛仁親王杯剣道八段選抜大会で優勝されました。
2016年には全日本選抜剣道八段優勝大会で優勝され、
翌年の同大会でも優勝されて連覇を達成されております。
けものフレンズにおいて剣道で思い浮かぶ場面といえば
アニメ一期の第六話の、特にクライマックスかもしれません。
かばん様発案の作戦によってライオン様のもとへ辿り着かれたヘラジカ様。
当初はわざと負けて合戦を終わらせる考えのライオン様でありましたが、
直接対決の念願が叶って闘志を燃やされるヘラジカ様の熱意に応えられ、
かばん様も全く想定されなかった対戦の実現となりました。
お二人の戦いはタックルやジャンプからの打ち込み等々
アクロバティックな要素も交えた丁々発止の熱戦となり、
結果はお二人とも紙風船が同時に潰れた事により引き分けとなりました。
剣道は古来より受け継がれる伝統を重んじる武道であり、
そこには勝負だけでは語る事のできない世界が存在しております。
その伝統がこの先も受け継がれ続ける事を願っております。
本日もお祈りいたします、みんみー。