本日はニュースパニックデー/宇宙戦争の日であります。
1938年のこの日、アメリカのCBCラジオ内にて
オーソン・ウェルズ氏が演出されたSFドラマ「宇宙戦争」が放送されました。
劇中の演出の一環として「火星人が攻めてきた」という臨時ニュースを流した際、
それがリスナーの方々に本物のニュースと勘違いされてしまい、
約120万人以上の方々が大パニックに陥ってしまう事態となりました。
この事態が元となり、フィクションを放送する場合には、
一定の規制をかけるための法律が世界的に制定される事となりました。
・「宇宙戦争」はイギリスの作家ハーバート・ジョージ・ウェルズ氏が
1898年に発表されたSF小説で、SF作品の古典的名作として知られております。
原題の「The War of the Worlds」は直訳すれば「世界同士の戦争」、
つまり「地球人の世界」と「火星人の世界」が争うという意味であります。
20世紀の初めに火星人が地球に到来し武力で侵略する様子が、
イギリス人男性による回顧録の形で書かれた話が主な内容となっております。
この作品の挿絵の影響によって、大きな頭と退化した四肢を持つ
タコのような姿をした火星人のイメージが世に広まったとされ、
「タコ型の宇宙人が、強力な機動兵器を持ち込んで地球で侵略行動をする」
という認識が一般的なものとされております。
その後、1938年のラジオドラマ/1953年と2005年の映画化/1978年の音楽作品/
2019年のテレビシリーズなど様々なメディアにて作品化されております。
そして、イギリスの小説家スティーヴン・バクスター氏による
ウェルズ財団公認の続編「The Massacre of Mankind」も発表されております。
また、「宇宙戦争」をモチーフにした作品や影響を受けた作品、
数々のパロディ作品やジュブナイルSF化した作品が数多く製作されております。
けものフレンズにおいて「フィクションによるパニック」で思い浮かぶ場面といえば、
アニメ一期第十話におけるタイリクオオカミ様の法螺話かもしれません。
漫画の参考とするために、ロッジの他のお客様の「いい顔」をいただく目的で
セルリアンに関する怖い話で怖がらせる場面が印象的であります。
みんみ様やかばん様、アミメキリン様あたりは怖がられておりましたが、
アリツカゲラ様は慣れた様子で注意しておられました。
現代ではさすがにフィクションによるパニックはなかなか起こりませんが、
その一方で誤情報やデマ等が影響を与える事があります。
様々な情報に溢れる世の中だからこそきちんと精査したいものであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。