10月の最終金曜日は世界キツネザルの日であります。
世界自然保護連盟(IUCN)霊長類専門家グループの
マダカスカルプロジェクトによって制定されました。
マダカスカルに生息するキツネザルについて多くの方々に知ってもらい、
キツネザルの保全を進めていく事を目的に活動が行われております。
・キツネザル下目は霊長目に分類される下目であります。
下位分類にインドリ上科を認めたり、ロリス型下目に分類される科を
ロリス上科として本下目に含める説もありました。
アイアイ科のみでアイアイ上科を構成しますが、
他の上科に含める説もあります。また、内部形態から、
コビトキツネザル科をロリス型下目に分類する説もありました。
以下の分類や和名は、日本モンキーセンターの
2018年の霊長類和名リストによるものであります。
・アイアイ上科----アイアイ科
・キツネザル上科---コビトキツネザル科
インドリ科
キツネザル科
イタチキツネザル科
主な生息地はマダガスカル島と、コモロ諸島など
周辺の幾つかの孤島のみであります。これらのキツネザル類は
6000万から5000万年前はアフリカ大陸に生息していたものが、
流木に掴まるなどの形でマダガスカル島周辺に漂着し、
独自の進化を遂げて現在に至ったという研究報告がなされております。
キツネザルの特徴は様々な資料にて示されておりますが、
その中でも際立ったものを幾つか挙げてみますと、
・インドリを除き、長い尾を持っており、
個体間のコミュニケーションや樹上でバランスを取るのに使われる。
・手の指だけでなく足の指も長く、
また、親指が対向している事によって枝を握る事ができる。
・爪は平爪だが足の第3指のみ鉤爪で、グルーミングに使う。
・攻撃的な性格な上に、人間の肉を抉り取るほどの威力を持つ
鋭い歯を持っているため、ペットとしては全く適さない。
・食べた種子が消化されずにそのまま排泄物として出てくる事もあり、
その種子が発芽する事もあるため、生物多様性に重要な役割を果たしている。
以上の事だけでも、キツネザルの特徴が際立っております。
キツネザル下目は100種類の動物が存在する下目でありますが、
生息地の破壊/狩猟/害獣としての駆除などによって生息数は減少しており、
また、生息している地域が極めて限られている事もあって、
多くの種類が絶滅危惧種に指定されております。
けものフレンズにはキツネザル下目のフレンズがいらっしゃいます。
アイアイ様/インドリ様/エリマキキツネザル様/ワオキツネザル様がおられ、
どの方もその容姿から行動形態に至るまで非常に特徴的であります。
動物が絶滅危惧種に指定される大きな要因は人類の活動でありますが、
それは動物に対して直接的に手を下す事ばかりではありません。
人類の活動は地球環境までも大きく変えてしまい、
動物達の生息域をどんどん狭めてしまう事も大きな要因となっております。
その気候変動に関する会議が近日中に行われます。
世界は、日本は、どのような答えを提示できるのでしょうか?
本日もお祈りいたします、みんみー。
うーん、分類学ムツカシイ・・・
(ヒトの社会でも男女の境界が曖昧になりつつあるのと同様に、生物間の線引きなんて出来ないのかもしれない)
ところで、こちらをツイッタで紹介させて頂いても?
もちろん、よろしくお願いいたします!
キツネザルは実に様々な種類に分かれておりますね。