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みんみ教徒の集い / 3077

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流浪のみんみ教徒 2021/10/28 (木) 00:30:30 修正 457e0@4deac

本日は速記記念日であります。
1882年のこの日、田鎖綱紀氏が東京・日本橋で自ら考案された速記法
「日本傍聴筆記法」の第1回講習会を開催された事に因んで、
1888年の講習会の7周年記念会にて日本速記協会によって制定されました。
今日においては日本速記協会が中心となり、
国会での議事録や裁判記録などにも使われている速記術を
より多くの方に関心を持ってもらおうと、
速記に関するイベント等が行われております。
・田鎖綱紀氏は日本における速記術の創始者でいらっしゃいます。
 祖父は藩の家老を務めた田鎖左膳氏。父親も盛岡藩士の田鎖仲蔵氏で、
 その家の次男としてお生まれになり、1867年に後継ぎがいらっしゃらなかった
 田鎖家を継がれる事となりました。また、当時盛岡藩におられた
 高野長英氏の弟子・内田五観氏に師事され英学を学ばれました。
 戊辰戦争終結後に上京され、旧藩主・南部利敬氏が開校されていた共慣義塾にて
 学ばれた後に大学南校を卒業されました。測量術を学ばれていた事から、
 1870年に新橋~横浜間の鉄道敷設の測量作業に従事されました。
 翌年、南部家の家令を務めておられた一条基緒氏の紹介で工部省鉱山寮に出仕、
 鉱山師長の御雇外国人ガットフレー氏の下で製図作業などに従事されました。
 翌1872年、ガットフレー氏の命で秋田大葛金山へと向かわれ、
 アメリカ人技師のカーライル博士の下で働かれました。
 カーライル博士が母国との手紙のやり取りに
 グラハム式速記を使用されていた事から速記に興味を持たれ、
 以後日本語の速記術の発明に心血を注がれました。
 1876年に病にかかられて鉱山を下山され、東京で療養生活を送られました。
 その後は速記術の研究を進められ、1882年に時事新報にて
 「日本傍聴筆記法」を発表されてから世間の注目を集める事となり、
 田鎖氏の下には日本語の速記術を学ぼうと弟子の方達が集まられました。
 この田鎖式速記術は弟子の方達により改良された後、
 元老院大書記官であった金子堅太郎氏により帝国議会における議員の発言や
 政府の説明・答弁を記録するために導入されるなど、
 日本憲政史において多大な功績を遺しております。
 後に田鎖氏は、伊藤博文氏からは「電筆将軍」の称号を贈られ
 終生この称号を愛用されました。1894年に藍綬褒章を受章されております。
 その後、1938年5月3日に85年の生涯を閉じられました。
・公益社団法人 日本速記協会は、「広く国民の書記能力を増進し、
 記録事務の効率化を図り、公正で正確な発言記録作成技術の普及に努め、
 もってわが国の文字文化の発展に寄与する」事を目的とする団体であります。
 主な事業として、文部科学省後援速記技能検定の実施、
 会議録作成に用いる字遣いの指針となる「標準用字用例辞典」の発行、
 「全国議事記録議事運営事務研修会」や「会議録作成講座」の実施、
 「速記教室」や「速記共練会」の開催による
 速記普及活動(「みんなの速記」)が挙げられます。
 1920年に日本速記協会を結成。機関誌「日本速記協会雑誌」を発刊。
      後に「日本之速記」、「日本の速記」と名称を変更。
 1932年に速記発表50周年記念全国速記者大会を開催。
 1936年に第1回速記技術認定試験を実施。
 1944年、この年を最後に速記技術認定試験を中断。
 1947年に戦後初の速記技術認定試験を実施。
 1949年に「日本の速記」を復刊。
 1950年に速記技術試験要綱を制定。
 1951年に日本速記協会速記士証交付規程を制定。
 1965年に文部省より社団法人日本速記協会として認可。
      国会内にあった事務所を独立/移転。
 1966年に社団法人日本速記協会第1回総会を開催。
      速記技術認定試験を廃止し、第1回速記技能検定試験を実施。
 1967年に第1回速記技能検定試験成績優秀者を表彰。
 1975年に「標準用字例」の初版を刊行。
 1982年に速記発表100周年記念式典を開催。
 2009年に千代田区永田町にあった事務所を同区麹町に移転。
 2012年に内閣府より公益社団法人として認定。
 2017年に千代田区麹町にあった事務所を豊島区高田に移転。
けものフレンズのアニメ一期において、しんりんちほーのクイズの森で
かばん様は問題文を難なく読まれておりました。フレンズとしてお生まれに
なられた時点である程度の読解力が備わっていた事は驚異的でもあります。
しかし、さすがにかばん様であっても速記用の文字を読まれる事に関しては
如何ともし難いところでありましょう。もちろん、私達も同様でありますが。
速記は限られた手順でより多くの情報を記すための方法であります。
多くの方々にとって触れられる機会がなくとも、世の中のために役立つ技術であり、
私達の生活はおろか国家を支えるものである事を覚えておきたいものであります。
この日を機に速記に注目されてみてはいかがでしょうか?
本日もお祈りいたします、みんみー。

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