本日は世界ユキヒョウの日であります。
2013年10月23日にキルギス共和国の首都ビシュケクにて
「世界ユキヒョウ保護フォーラム」が開催された事により、
翌年から毎年10月23日が「世界ユキヒョウの日」として制定されております。
毎年「世界ユキヒョウの日」である10月23日には、WWFをはじめとした
ユキヒョウ保護に携わる団体や多くのユキヒョウを飼育する園館にて
メッセージか発信され、ユキヒョウの保護が呼びかけられております。
・ユキヒョウは哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される
食肉類の動物で、本種のみでユキヒョウ属を構成する説もありましたが、
2006年に発表されたX染色体/Y染色体/ミトコンドリアDNAによる
分子系統解析ではトラと単系統群を形成するという結果が得られております。
主な生息地はアフガニスタン東部、インド北部(ウッタラーカンド州/
シッキム州/ジャンムー・カシミール州/ヒマーチャル・プラデーシュ州)、
ウズベキスタン東部、カザフスタン東部、キルギス、タジキスタン、
中国西部(甘粛省/四川省/青海省/新疆ウイグル自治区/チベット自治区)、
ネパール、パキスタン北部、ブータン、モンゴル国、ロシア南部であります。
なお、中国の雲南省においては絶滅しております。
ユキヒョウの特徴は様々な資料にて示されておりますが、
その中でも際立ったものを幾つか挙げてみますと、
・全身が長い体毛で被われ、高地や寒冷地に適応している。
冬季の体毛は夏季に比べて2倍以上の長さに伸びる。
・耳が小さく、眼が頭の上側に位置している事から、
岩陰に隠れながら獲物を探すのに適していると考えられている。
・鼻腔は幅広い事により、冷たい空気を吸い込んでも
温めて湿度を与える事ができる。
・足裏は体毛で被われており、防寒の役割を果たすだけでなく、
接地面積が大きくなる事によって雪面でも滑りにくくなっている。
・成獣の尾は体長の75~90%に及ぶほど長く、
体に巻きつける事で寒さから身を守り、また、狩りの際にも
斜面などでバランスを保つのに役立っている。
・標高600~6000mにある岩場/草原/樹高の低い針葉樹林などに生息し、
獲物や積雪の状況に合わせて夏季は標高の高い場所へ、
冬季は標高の低い場所へと移動する。基本的には夜行性だが、
人間のいない環境や冬季は昼間に活動する事もある。
1日あたり10~12kmを移動し、28kmを移動した例もある。
岩の隙間や断崖の上、ヒゲワシの古巣などで休息を取る。
・岩の隙間/洞窟/樹洞で出産する際に、
母親が腹部から抜いた体毛を敷いて産座に使う。
以上の事だけでも、ユキヒョウの特徴が際立っております。
ユキヒョウの生息数は密猟、家畜との競合による獲物の減少、
家畜を襲う害獣としての駆除などによって生息数は減少しており、
近年は道路建設/鉄道敷設/採掘による影響/感染症等も懸念されております。
一方で、近年の様々な調査から従来考えられていた生息数よりも
成獣の個体数が約2倍ほど多いと推定される事、
様々なユキヒョウ保護対策が進められている事などにより、
生息数の減少の推移が従来の見立てより小さいと考えられております。
しかし、2015年における成獣の生息数は2710~3386頭と推定されており、
1975年にワシントン条約が発効された当時から
ワシントン条約附属書Iにおいて絶滅危惧種として掲載されております。
けものフレンズにはユキヒョウのフレンズがいらっしゃいます。
旧アプリ版にて登場されるユキヒョウ様は元の動物の特徴が反映されており、
灰色の長い髪や尾をお持ちであるだけでなく、同じ色の着物姿に加えて
古風な話し方など、どことなく和の雰囲気を漂わせておられます。
縁側にて雪景色を眺められるのがお好きなようで、季節の移り変わりに合わせて
雪の多い場所へとわざわざ引っ越されるほどであります。
そして、何事においても平和を好まれる優しいお方でいらっしゃいます。
ユキヒョウのみならず、特に大型の肉食獣は生息数が決して多くなく、
様々な種類の動物が絶滅危惧種に指定されております。
現在おそらく4000頭未満であろうユキヒョウの生息数が増える世の中にすべく、
私達の日々の取り組みを継続する必要があるのです。
本日もお祈りいたします、みんみー。
こちらもツイッターで紹介させてもらっても?
よろしくお願いいたします!