本日はフランスの動物学者/海洋生物学者の
エドゥアール・シャットン氏の誕生日であります。
エドゥアール・ピエール・レオン・シャットン氏は
フランスの動物学者/海洋生物学者でいらっしゃいます。
生物を、細胞の構造によって「真核生物」および「原核生物」という
二つの「超界(empire)」に分類する事、即ち「二帝説」を提唱され、
動物界や植物界といった「界(kingdom)」よりも上位階級の分類
(現在はドメインと呼ばれる)をいち早く提唱された先駆者であり、
現在も五界説や三ドメイン説において広く使われている
原核生物(Prokaryota)および真核生物(Eukaryota)という
分類名(学名)の命名者としても知られております。
1883年10月11日にロモンでお生まれになり、ベルフォールにて学ばれ、
1901年にバカロレア(高等学校教育の修了を認証する国家試験およびその資格)、
1905年に修了証書と自然科学の学士号、1919年に博士号を取得されました。
1907年から1919年までパスツール研究所にて、フランスの生物学者の
フェリックス・メニルのもとで研究室長を務められました。
第一次世界大戦中の1914年8月に戦地へ送り込まれた翌年に負傷され、
1918年にチュニジアチュニス・パスツール研究にて助手を務められました。
その後、軍功章や 植民功績章などの勲章を受章されております。
1919年にストラスブール大学の講師に、1922年には教授に就任されました。
1925年、生物を細胞の種類によって、細胞核を持つ真核生物と、
細胞核を持たない原核生物の二つに分類することを提唱されました。
ストラスブール大学において1927年より、動物学および一般生物学の研究所の
所長を、1930年に高等研究実習院の微生物研究所の所長を務められました。
1932年よりモンペリエで動物学および一般生物学を教えられると共に、
海洋生物学の研究施設の所長も務められました。
1937年よりパリ理科大学の海洋生物学の教授を務められ、
バニュルス=シュル=メールとヴィルフランシュ=シュル=メールの
アラゴ研究所の所長を就任されました。
シャットン氏は他にも、1932年にストラスブールで、
1937年にモンペリエで名誉教授の称号を受章されております。
また、様々な学会で活動され、1912年から熱帯病理学会で、
1928年からフランス動物学会で代表を務められました。
更にシャットン氏の著作は約240を数え、とりわけ海洋学/生物学/動物学/
熱帯病関連の定期刊行物(学会誌等)が挙げられます。
その後、1947年4月23日にバニュルス=シュル=メールにて
63年の生涯を閉じられました。
けものフレンズに登場されるフレンズの元の姿である動物達は、
界/門/亜門/綱/目/科/属/種/亜種などに細かく分類されております。
これらは多くの動物学者等の研究者の方々が、様々な知見を基に
問題を少しずつ解明されながら定義されてきた結果であります。
例え私達に深く関わる事がなくとも、積み上げてきたデータや、
それに基づく分類や定義は私達にとって大切なものであります。
先人の方々の情熱と努力には頭が下がります。
本日もお祈りいたします、みんみー。