本日はツシマヤマネコの日であります。
ツシマヤマネコの別名が「とらやま」である事から、
「と(10)らや(8)ま」の語呂合わせに因んで、
ツシマヤマネコ保護増殖連絡協議会によって2015年に制定されました。
・ツシマヤマネコはネコ目ネコ科に属するベンガルヤマネコの亜種であります。
分布域はモンゴル/中国大陸北部/東シベリア(アムール川流域)/
朝鮮半島/済州島の他に、日本では対馬のみに生息しております。
「マンシュウヤマネコ」または「チョウセンヤマネコ」と呼ぶ事もありますが、
対馬の方々の間では山に住むトラ毛に因んで「とらやま」または
「とらげ」と呼ばれ、また、地域によっては水田付近でも見かけられる事から
「田ネコ」または「里ネコ」とも呼ばれております。
かつては「猿」といえばニホンザル、「狐」といえばアカギツネの事であり、
「山猫」といえば一般的にツシマヤマネコの事を指していたように、
1902年頃までは対馬全域に普通に生息していたと云われ、
1945年頃までは山に入れば必ず目撃されたほどの生息数でありましたが、
開発等による生息域の減少/狩猟/病気/交通事故/野猫や野犬の増加等により
生息数が大きく減少した事から、1971年には国の天然記念物に指定され、
1994年に当時の環境庁によって国内希少野生動植物種に指定されております。
1998年に同じく環境庁の「哺乳類レッドリスト」が発表され以来、
一貫して絶滅の恐れが最も高い「絶滅危惧I A類」に指定されております。
現在、日本国内の動物園においてツシマヤマネコの保護活動と
人工繁殖に向けた様々な活動が展開されております。
けものフレンズにはツシマヤマネコのフレンズがいらっしゃいます。
2020年に那須どうぶつ王国にて行われたクラウドファンディングの際に
新たに「けものフレンズ」の仲間入りを果たされており、
丈の短い着物に草履といった和風の衣装が印象的であります。
自然環境の中で生きる動物達は私達よりもずっと過酷な環境に耐えて、
次の世代に命を繋げるために懸命に生きているのであります。
生物多様性の中で生きる私達はヒトという一動物に過ぎず、
その多様性はどの生物が欠けても不安定化を招きます。
母なる地球のためにどう生きるべきなのか、
この日を機に今一度よく考えたいものであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。