本日は自動車開発の先駆者である発明家、
ジークフリート・ザムエル・マルクス氏の誕生日であります。
ジークフリート・ザムエル・マルクス氏はドイツ出身の発明家で、
自動車開発の先駆者的存在とされております。
1831年9月18日、メクレンブルク=シュヴェリーン自由国
(現在のドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン州)の
マルヒーンのユダヤ系の家庭にお生まれになり、
1852年にオーストリア帝国の首都ウィーンに移住されました。
1856年から1898年まで科学装置を製造する業者として独立され、
照明技師としても成功を収めております。
1870年頃、ガソリンを使用する内燃機関を荷車に搭載されました。
この車は「第1マルクスカー(First Marcus Car)」と呼ばれ、
これによって世界初の自動車を作った人物とされております。
1883年、ドイツにてマグネトー型の低電圧点火装置の特許を取得され、
これを1888年に製作された「第2マルクスカー(Second Marcus Car)」や
その後に開発されたエンジンにも活用されました。
1887年、チェコのモラヴィアにある企業「メルキ・ブロモフスキー&シュルツ」
との協業を開始され、その前年に特許期限切れとなった
ニコラウス・オットー氏の2ストロークエンジンと、
マルクス氏の4ストロークエンジンを製造/販売されました。
なお、マルクス氏は16ヵ国にて131の特許を取得されておりますが、
自動車に関しては特許の取得も適用もされておらず、
また、ご自身が自動車を発明したという主張もされませんでした。
しかし、世界初のガソリン車を製作された事実は間違いないとされております。
1898年7月1日、マルクス氏は66年の生涯を閉じられました。
その後、アメリカ機械工学会はこの「第2マルクスカー」を
「Historic Mechanical Engineering Landmark」に指定しております。
現在、この「第2マルクスカー」はウィーン産業技術博物館に展示されております。
けものフレンズにおいて自動車といえばジャパリバスであります。
アニメ一期でのバスはカートリッジ式のバッテリーからの電力を
エネルギー源とする電気自動車と推測されております。
バッテリーの大きさ/効率/充電方法等から推察するに、
現在の電気自動車よりも更に進んだものであると思われます。
現在、自動車は電動化への大きな転換期を迎えようとしておりますが、
電動化というもの自体は自動車の新しい方向性ではありません。
例えば日本においては第二次大戦直後における
自動車にとってのメインのエネルギーでありました。
これは戦後すぐの時代に燃料が入手しづらかったからであり、
比較的入手しやすかった電気をエネルギーとしたのは必然でありました。
もちろん現在における電動化は事情が異なりますが、
環境の変化に対応した転換というのもまた必然なのかもしれません。
これからのモータリゼーションに注目していきたいものであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。