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36a²の小説置き場 / 7

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6×6=36 2019/12/13 (金) 21:16:13 修正

 

 そんな会話から少し時間が過ぎ、太陽が地球の裏側の天上で輝いているであろう時、僕は再びいつもの通学路を歩いていた。
 現実的に考えてしまえば、防犯用のライト――――センサーで光るやつ――――とかが真相なんだろうが、それでも、現実でなかった時を考慮しないわけにはいかない。
 内心そわそわしながら僕は、僕達の通う市立冴凪高等学校の正門の前に辿り着いた。
 少し予習をしてきた。
 人魂は、古くは万葉集から存在しており、人の体から魂が抜け出した魂。地域差があるが、あまり高くは浮遊せず、色は青や白、赤色が主で、尾を引くらしい。
 代わって鬼火は、人だけでない霊や怨念が現れたもので、青や赤に加え、黄色もあるらしい。
 そして狐火は、少し趣を異にしていて、列をなす火であるらしい。
 そんな御託はともかく、と僕は頬を張って気を引き締め、そう高くない校門に手をかける。

――――フッ

 突然それは僕の前に現れた。
 ぼんやりと、しかし確かに、その黄色い灯は遠近感が失せる程に僕の目前に現れた。否、灯った。

 

次章は後日

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