2022年 2月 4日(金)14時59分33秒
少し脱線しましたが、これがナイロン糸に置き換えると水比≒1といったことで、太さに関わらず長さに関わらず、水の中では軽くも重くもないのであります。
ナイロン糸が押しのける水の量は、ナイロン糸の重さとまったく同じという言い方ができますね。
実はここで主語を置き換えると、ウキ自体のメカニズムにも近づきます。
餌落ちメモリが取れているウキはその下に沈んでいる部分の浮力と押しのけている水の量が釣り合っているといったことになるわけです。
「おいおい、じゃウキの水に出ている部分はどうよ」「忘れておりました」つまりこの部分は船の積み荷なんであります。
港に船が止まって何やら怪しい荷物をどんどん積んでいきます、「伝七親分あれはご禁制の品々でしょうか」張り込み中の十手持ちが「いやあの量を積み込んでなお舟の喫水線はそれほど下がっちゃいない今は踏み込むときではねーぜぇー」「さすが―親分でぇー」パチパチパチ・・・。
で、積み荷なので荷を下ろすとウキはどうなるかというと、食い上げ状態になるんであります。
つまり、餌落ちメモリが取れているといったことは、積み荷である”トップ部分を含めた重量を背負って餌落ち下が押しのける水の量と釣り合っている”といったことになるんであります。
「じゃさ、それはムクの話でしょ、パイプだったらどうよ!」「基本的には一緒です」パイプの中に空気が入っており、かなり俗っぽい言い方になりますが、それの押しのける水の量(体積)と、自重の差し引きになりますので、ムクよりは少し浮力(相対的な)は大きくなります。
因みにですが、これはパイプの中に空気が入っている状態ですので、例えばストローを思い浮かべてほしいのですが、下を水が侵入しないようにして上が空いた状態のまま沈めていくとそのストローの体積分の浮力(後述しますがこれはストローの素材の浮力と空気が入っている状態の体積の合算であるところの相対浮力)によって水から押し返されます。
ただこのまま力ずくでおし続けて、口(上)から水が浸入すると空気が押しのけていた体積の持つ浮力が失われて、水に沈んで押し返す力も失われます。
ウキで考えると、餌落ちをとったパイプトップのウキの上を切ってマイ池で実験すればまずは食い上げ状態になり、そのまま強制的に沈めていって上から水が入ったら沈没する?
先ほどの浮力と相対浮力があるので、セルトップのパイプならセルロイドの持っている浮力が水より軽いのであれば、餌落ちメモリまでのパイプの中の空気分の体積の浮力と相殺しておそらく完全に水没はしないはずです。
つまりパイプトップのウキは浮力とすれば、その内径と長さを体積(空気部分なので約ゼロ)に置き換えた浮力と、セルロイドの部分の水比に与えられる浮力を併せ持っておることになります。
だから、上から(下からでもいいのですが)水が入って空気部分が持っておいた体積の浮力が失われる(風呂桶を返して空気がボコッとなった瞬間に)と、桶のみ、セルロイドのみの浮力となって桶が木でできているのか鉄でできているのかで、その後の行き先は決まります。
ままっ、兎にも角にもナイロン糸を使っている場合は、浮力と相殺されて長さや太さで餌落ちメモリは殆ど変わらないといったことになりますハァー疲れたー。
で、今度は針ですが、管理人はバラサの4・5・6号をメインに使っております。たまに寒い時期に3号なんかを使うときもありますが、寒い時期に釣れるへらは大きいものが多いので最近はもっぱら4号が最小であります。
4号のハリ1本の重さが17.7mgで、それぞれ5号は21.3mg、6号が26.1mgであります。
因みに管理人は偶数号は銀、奇数は金を使っておりますので参考まで、つまり2本針を付けるへら鮒釣では、4・5で39.0mg、5・647.4mgですので、その差は8.4mgであります。
4号のハリの半分以下になりますね。
でこの8.4mgとは如何ほどの重さかというと・・・。
mgとはミリグラムですので、1gの8.4/1000となります。
管理人が過去に一度実験しましたが、管理人の使っている0.3mm厚さの板錘(ビバ・ホ〇ムさんで買っております0.3㎜×5cm×30cm)で、一円玉の大きさと丁度同じ重さでした。
ということで、これが丁度わかり良いので1円玉の大きさの板錘を千等分しその中の8個半分といったことになりますので・・・、「てか、まず千等分出来ねーし」「しかもそのうちの8個半って半個分ぐらい負けてよー」、「イヤイヤお客さん鼻かみ代わりにもならないしマルッと気持ちよく勉強させていただきまさー」
そもそもこの8個半分をハサミで正確に切れません、「紙やすりでごしごしですかー」いやいやお客さん後は頼むのだー!
精密秤を使ってみると分かりますが、0.01gまでは割としっかりとした大きさになりハサミでも切ることは可能ですが、この下の0.001g(1mg)になるとこれが一気に難易度が増します。
管理人の仕掛けの重さは、0.09gですが±0.001gは最初から許容しております。
つまり、仕掛けの重さをコピーして増やすときは、0.089、0.091共にOKであります。
0.088は捨てるし、0.092は切って、0.090になればよし、もし0.089でも0.091でも採用であります。
事程左様に針の号数の違いについては、大沼へとか、針の銘柄そのものを変えるなどしなければ、神経質になるようなことはいらないのであります。
今度、一度やろうと思っているのですが、PCムクの0.8mmのトップで0.01gで何ミリ沈むのか計測してみようと思っております。
何目盛りでなく何ミリなのか?、そこから0.001gで何ミリ相当になるのかがわかりますものね。
またこれをトップの径のサイズを変えて行っていき、そこから感度を見える化することができますよね。
研究会らしい取り組みといえるかもしれませんね。
もし見える化できたら、独占して内緒にしておきます。
じゃなかった研究会でした、勿論ですがその一切を隠しません、ただ実験に幾何かの懐疑を抱かれるのであれば、マイ池のススメであります。
で、この餌落ちメモリをとるといったことで板錘をハサミで切っていくのですが、正直10本も調整した日にゃー相当数量の切り欠けが出ます、もしこの餌落ちメモリを釣り場で調整すると、余程気を付けても切り欠けは水に・・・。
重金属によるところの害は水俣に学ばずとも学業の中で必ず通て来ているはずです、また鉛に限定すれば、特に道東などで蝦夷鹿が撃たれたことによるその後の猛禽類などの鉛の食害など、ニュースでもよく目にしますね。
水鳥の中では、マガモなどは水中のコケや水草などを餌としており、これが誤って鉛を口に入れる可能性・・、杞憂に過ぎますか。
兎に角、釣り場で過ごす貴重な地理時間ですので、「折角の釣り時間だよ、家でできることは家でやれ」ってことで、マイ池のススメでありました。
実際、釣り場でハリスを機械で巻いている方も見たことは結構ありますので、「家でやれることは・・・」にはあまり説得力はないのでしょうが、この餌落ちメモリが取れているウキは本当に便利ですよー。
まずは、兎に角ウキを換えることがノンストレスであること、付け替えて錘を巻きなおして、そのまま餌を付けてはい復帰であります。
「この場所朝逆光でウキが見え難いんだよなー」「途中からウグイががっちり寄ってきてウキが踊ってしまう」「急に食いが渋くなってきてもう少し感度が欲しいなー」ETC日常茶飯事のことばかりですが、どれもウキを差し替えれば対応可能のことばかりなんであります。
マイ池のススメ、さても押し付けるつもりはありませんし、もっと簡便な方法があれば、そちらをされるとよいと思います(ネットにはネタはあふれております)、皆さんのご随意になさってくださいませ。
ただ「いいじゃん」ならうれしいところであります。
マイ池のススメ、ひっくり返してびしゃびしゃになっても、責任はとれませんから悪しからずのココロダー